洗濯物を取り込む時、ふと見上げた空に、夕暮れの淡いピンク色に染まった雲が漂っていた。空はまだ明るく、その薄いブルーと雲のピンク色が、懐かしいような色の取り合わせ。そういえばまだ幼い頃、好きな色合わせは、水色とピンクだったなあと思い出す。色鉛筆で何か色を塗るとき、とっておきの組み合わせは、それだったのだ。その後のいろいろな成長とともに、そういう甘酸っぱいような好みは、封印されるようになっていったわけだ。おんなのこっぽいもの、かわいらしいもの、そういうものが、好きではなくなっていった。どうしてかな?と、今日の空を見ながら考えてみる。