映画くらい観なくっちゃなあ、と思うのである。それで今その気になっているのは、映像文化ライブラリー。ちょっと気になっていたものとか、もう一回観たいのとかが上映されていて、何度かは足を運んでいるのだけど、ここに来てまじめに通おうかという気分。少し前に、タルコフスキーの「惑星ソラリス」を観に行って、年初はエリック・ロメールの「春のソナタ」。今の時代につくられたものを観るのとは、また違う面白さがある。映画が終わって明るくなると、ここはどこで私はいつの時代の私なのか、何となく迷子のような気分になるのだ。
平日の昼間、時間を作って、上映前の薄明るい館内の椅子に座り込む。周りはなんだかお年寄りばかりなのがこれまた不思議。広島のまちなかのまんなかで、暗闇の中、映画のライブラリートリップってところかな。