なぜか夏に行く関東方面。昨年に引き続き、サイ・トゥオンブリー。川村記念美術館にて写真展。一度は訪れてみようと思っていて、なかなかチャンスの無かった美術館。東京駅から直通のバスが出ているので、暑い夏には大変有り難い。湾岸を走っているのかなあと景色を眺めながら約一時間、高速をおりれば、なんというか、これが千葉か!のどかな風景がひろがっている。そして到着したのは、きちんと手入れされている広大な庭(たぶん。今回庭散策はパス。猛暑なのに全く痛んでいない植物、庭師がどれほど手を入れているかがわかる)と、静かにたたずむ建物。まずは、コレクションの部屋を一つづつ巡る。大変好みのコレクション。常設は大概流してしまうけど、ここはそうはいかなかった。ここで観られるか!とひとり静かに興奮しながらしっかり鑑賞。ロスコの部屋もじっくり鑑賞。部屋ごとに見張りのおばさんたちがひっそりと作品と化して座っている。すごく静かな部屋なので、邪魔しないよう存在感を消しながら存在するという仕事を全うされていて、ご苦労様と思う。
そして目当てのトゥオンブリー写真。よかった。期待どおりなかんじ。ドローイングと同じようなタッチの撮り方。対象にせまるとか、真実をあぶり出す、という方向と正反対を向いているような。展示方法(順番とか位置)も、関連あるものを並べたりして、そういうことにも遠目に椅子に座って眺めていて気付くという楽しさ。彫刻作品もいくつかあったり。「ロマンティックな象徴主義」と自分のことを語る(そういうところに魅かれるんだなと了解)トゥオンブリーらしい空間と時間を満喫したひとときで満足。
そして次には、横浜デート。数年前にこっちへ引っ越した友人と久々に再会。昼ご飯は中華街。そしておしゃべりがメインなので、場所は重要ではないのだけど、周りを意識すること無く語り合えた、静かなカフェに出会えたのがラッキー。古い銀行のビルをリノベーションして一階をカフェにしてある。ヨコハマ創造都市センターという名前で、上階はコワーキングスペースやファブラボがあっていろいろやっているらしい。おしゃれな空間を独占して(お客がほとんどいない)窓から暮れゆく景色を堪能し、そしていよいよ夜のみなとみらいへと繰り出すのであった。