昔、映画「Dancer In The Dark」を観たとき、あまりにも揺さぶられてしまったので、すぐに感想をとりまとめることなどできませんでした。「どうだった?私はあの映画がすごく好きだ」と感想を述べた友人がいて、そんなふうに確信を持って言葉にできない自分の脆弱さを寂しく思ったものです。今でも、また観たいと思えるほどの精神的な成長はないのですが、このCDを図書館で見つけた時は、指先がちょっとふるえるような気持ちで棚から取り出しました。
覚えていましたね。映像も音楽も、ビョークのダンスも、辛いストーリーも、すべて蘇ってきました。はー。あたまのなか、ビョークでいっぱいになる。彼女の他の音楽は聴いたことはないのだけど、どの音楽にもいつも彼女の全部が詰まってるんだろうなと予想できる。人生において、これは「観るべき映画」と思う。