長嶋有&高野文子という、夢の饗宴。この組み合わせで新聞小説という、すごい朝日新聞のすごさに狂喜乱舞したのは8ヶ月前。毎日しっかり目を通し、はさみでちょきちょき切り抜き、もう永遠にこのままずっと「ねたあとに」が続いていくような。そういう希望を胸に、まさしくねたあとにいつもいつもこの長嶋有&高野文子ワールドに慣れ親しんでいたのが、いよいよおしまいとなりました。寂しいことです。切り抜いた新聞小説をひとつに綴じて、私もサインしてもらいたい。(そういう人がいたと、どこかで長嶋氏が書いていた)でも実を言うと、一日分、117回分だけ、切り抜くのを忘れて資源ゴミに出してしまった。資源ゴミの木曜日は気を付けなくちゃと思っていたのに。悔やまれて悔やまれて、もうその一回分があるかないかで途端に全部の価値がなくなっちゃう、もうやめようかしら、と深く落ち込んだのである。が、気を取り直して、その日以外の切り抜いた日々にはちゃんと価値があるわけだし、と大人っぽく気を取り直して、その一枚以外はちゃんと日々切り抜き通したのである。