このガラスの置物。自分の持ちものとして、意識的に選んで購入して大切にした、最も古いもの。かもしれない。
ガラス戸がついた本棚のなかに、ずっと飾られていたもの。
たしか小学生の頃、いとこのお姉さんたちと一緒に買ってもらったのである。とっちゃんたかちゃんのりちゃんトリオの、一番年下。その下にも弟や妹たちが何人かいたのであるが、トップの3人はお姉さんチーム。お姉さんはもうおもちゃなどいらない、飾り物やアクセサリーやらを、親にねだっていたのであろう。
この存在、本当はもうすっかり忘れてしまっていたのであるが、似たようなものを、北欧雑貨の写真で見つけたのである。もしかしたら北欧のものだったの?とよくよく見てみれば、底面に、FROM.FINLAND.DESIGNと入っている。そうだったのか。このデザイナーはエリック・ホグランなのかなあ。
でもこの時代、こんなかんじの造形がよく見られたのである。子供の図工作品が公園に展示される「造形パラダイス」なんてのがあって、思い返してみれば、リサ・ラーソンやマリ・メッコみたいなのが、どっちゃりあったのである。小学生たちが図工の時間に、北欧風な作品をつくっていたのさ。