ひかりガーデン

広電古江駅近くの貸ギャラリーにて、10日間のみ店開きをする花苗屋さん。
昨年春に見つけ、その品揃えが好みだったので、嬉しくてそのときはシックなブルーのプリムラを買った。でもその後店開きしているのを見かけないなあと思っていたら、またもや通りがかりに発見。春先から夏までの、月に10日間開店ということだそう。それ以外は庭木の剪定等をされているらしい。花好きな植木職人さんなのである。並んでいるのはこれみよがしな華やかな花ではなく、楚々として雰囲気のある花や、使ってみたいような色や形の葉ものが置いてあって、やっぱり好きなラインナップだ。今回は原種クリスマスローズを購入。うーむ、いい色合い。

ギター少女

私のギターです。名前はCHICA。スペイン語で女の子。
小学生の時、ギタークラブに入ってこれを弾いていました。小学校のクラブにギタークラブとは珍しいと今では思うのですが、指導していた浅野先生の趣味と熱意によって存在していたのだろうと推測されます。
実は昔、父がギターの糸巻き部分を仕事で製作していたことがあります。父のお手伝いとして、その糸巻きの数を数えたり並べたり箱に詰めたりしていました。小さい頃から、ギターのその部分だけはなじみ深いものだったのです。
高学年になったらギタークラブに入ってギター弾くんだと、決めていました。学習発表会の舞台で、ギタークラブは花形でしたから。「禁じられた遊び」とか「人生の並木道」とか弾いていました。懐かしい思い出です。
その後、ギターは押し入れに入ったまま年月は流れ、すっかり忘れ去られていたのですが、「そうだギターがあったんだった」と昨年発掘されました。壊れてしまった糸巻きを取り替え、生き返ったギターを毎日弾いています。教室に通って、発表会にも出ました。ギター少女の復活です。(中身だけですよ)遅れてきた村治佳織とも。(聞き流してください)

遠くをみる

歩いていて何が気持ちよいかと言えば(最近、散歩ウォーキングしています)、遠くをみることです。視線がどこまでものびていくような景色を前にすると、気持ちが清々とします。空とか、線路とか、橋の上とか。自分の存在がぐーんと引きに引いていって、自分があるようなないようなかんじ。毎日、近くのものばっかり見て暮らしているんだなあと思います。海や山やに出かけて行って、広大な風景を見ることができなくても、近所でも遠くはみることできます。

広島市映像文化ライブラリー

映画くらい観なくっちゃなあ、と思うのである。それで今その気になっているのは、映像文化ライブラリー。ちょっと気になっていたものとか、もう一回観たいのとかが上映されていて、何度かは足を運んでいるのだけど、ここに来てまじめに通おうかという気分。少し前に、タルコフスキーの「惑星ソラリス」を観に行って、年初はエリック・ロメールの「春のソナタ」。今の時代につくられたものを観るのとは、また違う面白さがある。映画が終わって明るくなると、ここはどこで私はいつの時代の私なのか、何となく迷子のような気分になるのだ。
平日の昼間、時間を作って、上映前の薄明るい館内の椅子に座り込む。周りはなんだかお年寄りばかりなのがこれまた不思議。広島のまちなかのまんなかで、暗闇の中、映画のライブラリートリップってところかな。

手帳

昨年はじめて「ほぼ日手帳」を使ってみた。手帳変遷は人それぞれ物語があると思うけど、私のここ何年かは、サイズ的に文庫本サイズがお気に入りで、無印のものを使用。シンプルでよいのだけど、薄すぎて書き込める量が少ないので、次には同サイズの白紙手帳に日付を自分で書き入れて使用。でもこれは逆に厚みがありすぎ。日付書き入れも、なんとなく雑然としすぎていていまひとつ。それで、ほぼ日のがこのサイズだということがわかり、ついに購入。その存在をなんとなくは知っていたのに、遠い回り道をしていた気分だ。
予定などを書き込む手帳機能と、日記のように文章や絵を気ままに書き綴るには、ちょうどいいかんじ。これ以上大きいと持ち運ぶのに気になるし、小さいと書き込みには不自由。隅っこに書いてある、毎日のちょっと一言も味わえる。ただ手帳に付随したカバーや文具やらがいろいろでているけど、そういうのはノータッチ。無印手帳時代からのマイ手帳カバー(裂織のお手製)を毎年掛けかえて使っている。
昨年末、パルコに糸井重里氏がやってきて、ほぼ日手帳の見て見て大会をやっていた。(正式名称はすみません不明)手帳をこんなふうに使っていまーす、と使用者が糸井氏に見せるのである。熱心なファンたちは、朝早くから予約券をもらい、時間に合わせて列に並び、にこにこ自分の順番を待っている。自分なりに出来上がった手帳を見てもらう晴れがましい舞台なのだ。のこのこと見物に出かけた者とは気合いがちがう。糸井氏に見てもらって言葉をかけてもらって写真撮ってもらって、みんなすごーく嬉しそう。ちょっと興奮した華やいだ空気が流れている。うらやましー、と思ってしまった。わたしの、見てもらうような代物かなあと、つい手帳を鞄から出して手に取ってしまった。まあ、でもこれが私の日常よね。ささやかな。愛すべき。
糸井氏は、「読んでください。書いたものをよくよく読んでください。自分が何を書いたのか。それが大切。」って言っていた。あー、それほぼ日手帳のコンセプトなのね。大きく納得。