住宅を建てるために必要な予算

目次

住宅を建てるために必要な費用

住宅を建てるために必要な費用は、建築工事費と、設計料、諸費用に分けられます。
それぞれ、土地や建築、融資等の条件によって大きく左右します。
事前にご相談くだされば、ある程度の概算の金額はお示しできると思います。

一般的な住宅の一例(特別な条件のない場合)
建築工事費:延床面積(坪)×60〜75万(解体、造成等は除く)
設計監理料:建築工事費×8〜10%
諸費用:建築工事費×5%〜(予備費、引越代、仮住居費等は除く)

30坪のローコスト住宅であれば
建築工事費=1650万
設計監理料=115万
諸費用=82万
合計 約1850万
となります。

建築工事費

建築工事費は、建築本体と、附帯工事費に分けられます。
建築本体は、規模と仕様(単価)で予算化できます。
附帯工事費は、既存建物の解体があるかどうか?土地の状況、外構の規模、付帯設備の内容によって変わってきます。

  • 建設主体工事費
  • 附帯工事費
  • 解体工事費:既存建物の解体工事がある場合。約100〜120万円
  • 造成工事費:造成工事が必要な場合
  • 地盤改良工事費:地盤改良が必要な場合。
  • 外構工事費:外構やフェンス、ウッドデッキなど。
  • 植栽工事費:植栽など。
  • カーテン・ブラインド工事費:カーテンやブラインドなど。
  • エアコン工事費:エアコンや暖房設備等。
  • その他:照明器具など。

設計・監理料

  • 設計、監理に要する費用

諸費用

  • 調査・申請費用:地質調査、確認申請等の費用。
  • 登記関係費用:建物表題登記、所有権保存登記、建物滅失登記等。水道負担金。
  • 借入関連費用:融資手数料、保証料、印紙税、火災保険、生保、中間金金利、抵当権設定費用
  • 税務費用:不動産取得税、契約書印紙税
  • その他費用:地鎮祭玉串料、上棟式費用、仮住まい家賃、引越し費用、家具購入費等
  • 予備費

建築資金について

家づくりに必要な予算は、二つの方向から検討します。
必要な金額と、用意する金額です。
最初は、全体が見通せていない時期ですし、どのような住宅を建てるか、イメージも曖昧な時期ですので
ある程度幅を持って考えておきましょう。

いくらかかるのか?

家づくり費用でメーンになるのは建築費(工事費)です。建築費は、(1)構造・工法(2)規模(3)グレード──によって変動します。
まず、さまざまな構造・工法から、どれを採用するかによっても変わってきます。
規模(床面積)とグレード(質と内容)は、建築予算を調整するときにかかわってきます。準備段階では、住宅ローンを含めた資金計画とも絡めながら、およその建築費のメドをつけておくとよいでしょう。
具体的には、次の「住宅を建てるために必要な予算」で説明します。

 本体工事費+附帯工事費+設計料+諸費用

いくらかけるのか?

家づくりは大きなお金が必要ですから、資金調達を中心に、いくらお金をかけるのか?
その後のライフスタイルも含めて、ある程度幅を持って検討します。
一般的には、手持ちの資金と住宅ローンの借入の総額となります。

諸費用について

調査申請費用

地質調査

現在は、瑕疵保険に入ることが必須となっています。
保険会社は地質調査資料の提出を要求しますので、安全な土地であっても、地質調査は必要となっています。
個人住宅のような小規模な建物であれば、スウェーデン式サウンディング試験が一般的です。
地質調査費用:33,000円〜

確認申請手数料

建築を建てるためには、行政機関又は申請機関に、確認申請(設計図書)、中間検査(躯体)、完了検査(建物完成時)を受ける必要があります。
100m2未満:41,000円 100m2〜200m2未満:58,000円 (広島建築住宅センター)

その他の申請

土地の状況や、建てる建築によっては、確認申請以外の申請が必要な場合があります。
地目が農地の場合、隣地と2m以上の高低差がある場合、敷地が直接道路と接していない場合等です。
新たに土地を購入するときは、不動産屋から重要説明事項で説明を受けると思います。

登記費用

建物表題登記
建物が新たに建てられたときに行われる登記で、行わなければ罰則があります。
家屋調査士さんに委託します。

所有権保存登記

表題登記が終わった後、建物の所有権を登記するために行われます。
抵当権を設定するには必須の登記です。 司法書士さんが行ないます。
登録免許税は、不動産の評価額の1,000分の1.5です。(平成23年3月31日まで軽減)

建物滅失登記

建替の場合は、解体した建物の滅失登記を行ないます。 家屋調査士さんに委託します。  

上水道負担金

上水道を新たに引いたり、口径を大きくすると、上水道負担金を水道局に支払う必要があります。
元々小さな口径のメーターがあり、新築時に口径を大きくするとすれば、差額を支払うことになります。
口径は蛇口の数で決まってきます。
20mm:131,250円 25mm:241,500円 13mm→20mm:78,750円 (広島市水道局)

借入関連費用

  • 融資手数料
  • 保証料
  • 印紙税
  • 火災保険
  • 生保
  • 中間金金利
  • 抵当権設定費用

税務費用

  • 契約書印紙税
    工事請負契約書に貼る印紙です。
    工事費1,000万〜5,000万円までは、15,000円です。(平成23年3月31日まで軽減措置)
  • 不動産取得税
  • 固定資産税
  • 都市計画税

その他費用

  • 地鎮祭玉串料
    地鎮祭を行う場合の費用です。 神式の場合は、神主さんへの玉串料になります。 3〜3.5万円です。
  • 上棟式費用
  • 仮住まい家賃
  • 引越し費用
  • 家具購入費等
  • 予備費
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