家づくりの流れ

目次

企画

期間:2週間~
漠然とした想いや、イメージ、予算や土地や法律などの条件を整理し、そこに建て得る建築の概略の形を検討します。

ご相談(無料)

住宅の新築やリフォームを検討している方。最初の一歩はなかなか踏み出せないものです。かなり重要な一歩なので、できるだけ気軽にご相談いただけるよう心がけています。

先ず、建築を行う動機、住まい方、ご予算、土地など全体的な話をお聞きして、設計に取り組む基本的な方向性を検討します。
そこでどんなことができるのか?
どのような空間がふさわしいのか?
建築の想いをお聞きし、当事務所の仕事やポリシーをお伝えします。

現地調査

すでに土地が決まっているようであれば、そこに行って、環境を調査します。

一緒に現地にお伺いし、そこで何ができるのか?
 場所の特性や、建築の可能性を検討します。

土地探しの段階からご相談くだされば、土地探し、土地選びもお手伝いできます。(契約前であれば費用は発生します。)

法令チェック

建築は、建築基準法だけでなく様々な法的な規制があります。それらのチェックを行います。

計画案作成

概略のプランの作成をします。
本格的な設計に着手していない段階ですので、ヴォリュームと基本的なアイデアをまとめたものとなります。(契約前であれば費用は発生します。)

設計

設計・監理契約を行って、正規の業務が始まります。
設計は、基本設計と実施設計の作業に分けられます。期間は3ヶ月から6ヶ月程度です。

様々な可能性を検討しつつ、そこにふさわしい最善の建築を設計します。設計は、施主と設計者の共同作業となります。これからつくる建築のことや、その後始まる生活をしっかり想像しながら設計を行っていきます。

設計契約

基本設計

基本設計は、建築のプランやデザインの基本的な設計を行ないます。
【約1〜3ヶ月】
基本設計では、プランと建物の形を確定することを目的とします。

  • ヒアリング:まず、より詳細にお施主様や建築への希望等をお伺いします。
  • テーマを設定:そこに何をつくるのか?計画の背骨となるテーマ(コンセプト)を検討します。
  • 打合せ:テーマ→計画案→検討を繰り返し、建築を練りあげていきます。
  • 基本設計:テーマに基づいてプランや形態を検討します。
  • プレゼンテーション:基本設計では、プランと建物の形を中心に計画案をまとめていきます。
      計画案を作って打合せ→計画案を作って打合せ これを何度も繰り返します。
  • 基本設計の完了:納得出来る計画案ができると、それを基本設計案として、実施設計に移行します。

実施設計

基本設計に基づく詳細設計を行ないます。
【約1〜3ヶ月】
実施設計では、基本設計の肉付けを行ない、最終的な設計図を作成します。

  • 打ち合わせ(内外装):建物のイメージを具体的なものとするため、素材や色を検討します。
  • 打ち合わせ(電気・設備機器):照明や設備機器類、位置等を検討します。
  • 打ち合わせ(詳細):建築の詳細を検討します。
  • 打ち合わせ(外構):外構や植栽を検討します。

確認申請

申請機関等に確認申請を提出します。【約3週間】

積算

施工会社に見積を依頼します。【2~3週間程度】
見積書のチェックや、予算との整合のため設計変更等も行ないます。

施工

設計中に一所懸命考えたことを実現していきます。更地から次第に進んでいく工事は、非常に興味深く、面白いものです。家を建てるというのは、結婚の次に大きなイベントですので、しっかり、じっくり楽しんでください。

工事請負契約

施工会社が決まれば、工事請負契約を行ないます。

  • 日程等打合せ:全体工程と地鎮祭等の日程の打合せ

地鎮祭

地鎮祭は、とこしずめのまつりとも呼ばれるように、その土地のかみさまを鎮め、建築やその後の生活を安らかなものにしようというイベントです。
神主さんが斎主、施主は地鎮祭の主催者にあたります。
その土地の氏神様を祀る神社の神主さんに地鎮祭を行ってもらうのが理想だとは思っています。

お施主様は、地鎮の儀の二番目、穿初(うがちぞめ)をやっていただくことになります。

その後の玉串奉奠は、ご家族皆さんで、玉串を神前に奉ります。

大きくはこの二つです。

一般的な地鎮祭の流れは次の通りです。

  • 修祓(しゅばつ):祭に先立ち、参列者・お供え物を祓い清める儀式。
  • 降神(こうしん):祭壇に立てた神籬に、その土地の神・地域の氏神を迎える儀式。神職が「オオ~」と声を発して降臨を告げる。
  • 献饌(けんせん):神に祭壇のお供え物を食べていただく儀式。酒と水の蓋を取る。
  • 祝詞奏上(のりとそうじょう):その土地に建物を建てることを神に告げ、以後の工事の安全を祈る旨の祝詞を奏上する。
  • 四方祓(しほうはらい):土地の四隅をお祓いをし、清める。
  • 地鎮(じちん):刈初(かりそめ)、穿初(うがちぞめ)、鍬入(くわいれ)等が行われる。設計・施工・建主に振り分ける事が多い。
  • 玉串奉奠(たまぐしほうてん):神前に玉串を奉り拝礼する。玉串とは、榊に紙垂を付けたもの。
  • 撤饌(てっせん):酒と水の蓋を閉じお供え物を下げる。
  • 昇神(しょうしん):神籬に降りていた神をもとの御座所に送る儀式。

神主さんにお支払いする玉串料は、神社と相談して決めますが、一般的には3万円〜3.5万円です。

仏教徒やキリスト教徒の方は、別の形のイベントを行ないます。

  • 縄張り検査(地鎮祭時):建物の位置を現場にロープで描き、配置位置の最終確認をします。
  • ご近所ご挨拶(地鎮祭時):工事中にご迷惑をおかけするご近所の方々にご挨拶します。

基礎工事

工事は基礎工事から始まります。

  • 地盤改良工事(必要な場合):地盤改良工事を行ないます。
  • 配筋検査:基礎配筋検査を行ないます。

建前(上棟式)

あらかじめ加工された構造材が、一日で一気に建ち上がります。

  • 木下地の確認(建前時):建前の日の夕方には床も張られ、内部に入れる状況になります。
  • 建物を一巡りして、窓の位置や、窓からの風景等を確認します。
  • 軸組の検査:構造材がすべて取り付けられると、軸組の検査を行ないます。

中間検査

屋根を葺いて、構造体を完成させると中間検査となります。

  • 申請機関による中間検査が行われます。
  • 電気・設備の確認:スイッチやコンセント位置、照明器具、エアコン等の配置などを確認します。

内外装工事

構造体が出来上がると、内外装工事となります。

  • 内外装材の確認:現地にてサンプルを確認します。光の当たり方や周辺環境とのバランスも確認します。
  • 外装下地検査:外装下地の検査を行ないます。
  • 内装下地検査:内装下地の検査を行ないます。
  • 外構の確認:建物がある程度形になったら、外構の確認を行ないます。
  • 表示登記 :足場を解体したら建物の登記を行ないます。(土地家屋調査士)

完了検査

審査機関、設計事務所、施主の三者が順に検査を行って完成となります。

引渡し

完成すると、建築の引渡しとなります。


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