目次
職人さんとのお付き合い
住宅は、施主をトップに、設計者、施工会社、そして現場の職人さん達との共同でつくりあげていくものです。
お互い信頼し合って、気持よく仕事が進むことがいい建築を造る最良の方法だと思います。
一つの現場には、いかに小さな規模であっても、地面に関わる工事から始まって、建築をつくり、仕上げた後、クリーニングするまでの多くの職種の職人さんが参加することになります。
設計は建築家が行い、工事の請負は施工会社が行いますが、暑さ寒さの中、現場で実際にモノをつくるのは大工さんや職人さんで現場に行ったときは、現場を見たり、完成をイメージしたりするだけでなく、是非大工さんたちと一言でも言葉をかわして、血の通った建築になるように、是非お施主さんも参加して欲しいものです。
10時と3時
大工さんなど職人さん達は、10時と3時には休憩を取ります。
1時間半から2時間程度の作業時間を集中したものにするためにも休憩時間は重要な時間となります。
昔は、休憩時間にはお施主さんがお茶やお菓子を差し入れすることも多かったですが、現代では時間がとれれなかったり、現場が遠かったりと、終末に足を運ぶのがやっと・・・というケースがほとんどだと思います。
しかし、大工さんや職人さんの誠意と誇りに対する敬意や、仕事に対する感謝の気持ちは大切にしたいものです。
休憩の時間や人数など差し入れのことを変に気にせず、足を運ぶことのほうが大切です。
竣工後のお付き合い
家を永く使い続けるということは、家そのものの耐久性能だけで決まるものではありません。
住んだ後も、掃除や軽い修理など家族で家に手をかけること。
そして、建築家や大工さんとの長いお付き合いを続けていくことが何よりも大切です。
日常に気になる変化があれば、一声掛けていただければ点検に伺いますし、家族構成の変化などがあれば改装や増築なども必要になってくることもあります。
住宅の完成は、お施主さんと建築家、施工会社、大工さんなどとは、新たな関係のスタートだという思いでいれば、何かと安心できると思います。