二酸化炭素削減

いよいよ京都議定書発効
新聞にはそこそこの量の記事が掲載されていたが、相変わらず非常にわかりにくい。
僕たちに直接関わりがないところで二酸化炭素が削減される努力が為されることだと思うが、建築に関わるレベルでも多少関わってくるので、今後の成り行きを見守ってゆきたい。

ちょっと心配に思ったのは、二酸化炭素に限らず様々な廃棄物の発生やその量は、人類の進化レベルのことなので、家庭用の様々なグッズと試しに買った程度で解消される物じゃない。
昔、石油が枯渇することを恐れてトイレットペーパーを買溜めした人たちがいたようだし、学生の頃は割り箸を集めてリサイクルすることやMy箸を持ち歩くことも流行っていた。
二酸化炭素削減に便乗する高価な商品に一時的に飛びつくことが、抜本的な解決を生む技術開発を遅らせたり、短期的なブームがブーム後の冷淡で無関心な社会風土を生むような気がしてならない。
例えば補助金も打ち切られた太陽光発電のような高価で意味のないものをつけることが、便乗商法で蔓延することの無いように願っている。
つまり・・・
マスコミに不安を煽られる→便乗商品を買って不安解消→そもそもどうして不安に思ったか忘れる→新しい不安を感じる→無限ループ

既存の技術や機器では机上の数合わせはできても、本質的に二酸化炭素を減らすことは無理。
産業革命で大きく変わった人間の技術や社会による副作用は、その数倍以上かかっても不思議じゃない。数百年以上の長いスパンで解消する程度で十分じゃないかと思う。
こつこつ小さな事を積み重ねることは無駄とは言わないが、地球規模の問題を解決するのは、新しい技術でしかない。
今、問題の本質がはっきりしたというレベルであって、即解決を目指す必要はない。
急いては事をし損じる。
今後もぶれない意識をもつだけで、とりあえず十分だろう。
もう一つ大切なのは、楽観的な未来をきっちり描いておくこと。

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