エタノール燃料、自動車用に普及の兆し

エタノール燃料、自動車用に普及の兆し

エタノールをガソリンに混ぜて自動車用燃料として使うことは、ブラジルなどトウモロコシなど安価な穀物生産国では昔から行われてきていた。
燃料電池が究極の新エネルギーであるが、そこで必要となる水素の生産が今後の課題となっているところ。まるっきり新しいエネルギー源の生産と流通を新しく始めるには、立ち上がりに時間がかかりすぎるから、現在の燃焼系のエネルギー流通のルートを使うことでなんとかスムーズな立上がりにしたいという事だろう。
燃料電池の水素供給源としては天然ガスが有力だが、燃焼させるほどではないが二酸化炭素が出る。アルコールももちろん二酸化炭素は出るが、アルコールの場合は、光合成によって大気中の二酸化炭素を集めたものを再放出するだけだから害はない。
化石燃料は、化石燃料が植物だった時代と、現在のエネルギー交換をしているということだから、現在の短期間で交換をするほうがもちろん僕たちには助かる。

農業のコストは最終的に人件費に比例するので、日本で大規模農場をつくってエタノール生産コンビナートをつくるなんてことは現実的ではないが、広がりつつある砂漠地帯に緑化も兼ねて新種のアルコール用穀物を大量に植えると言うことは十分考えられる。特に世界的に雨量の変動がかなり大きく変わっているので、水が確保できる地方では可能性があるかもしれない。インダス川流域は雨量が増えてるみたいなので、パキスタンの砂漠あたりで大規模農業油田なんてありうるかもしれない。

人類はこれまで二度の大きな革命を成功させた。
一回目が農業革命。麦や米などの穀物を人工的に栽培することに成功することによって、狩猟採集から一変した社会をつくることができた。
二回目は産業革命。人力や動物の力を越える人工の動力によって、生産や移動など様々な力を得て、結果的に世界の国家や民族が横に繋がる社会になった。
それぞれ人口増加など様々な要求が背景にあったと思うが、人間の知恵と努力で克服できた。
それ以外にも、大阪万博の後のオイルショックや公害も、なんとか克服できた。(当時のサザエさんを読んでみると、当時は世界が終わるという感じだったみたい。)

三回目は大きくなりすぎた人間の力が、地球環境への負荷を抑えつつ、エネルギー需要を解消するというところだろう。
食って捨てるという小麦栽培民族の略奪型社会ではなくて、水稲栽培的循環型の社会の実現がテーマとなるだろう。

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