MITメディアラボのネグロポンテと、DynaBookのアランケイが何かやっているとなると、話を聞く前から胸が躍る。
今回は、100ドルPCをつくり途上国に普及させようというもの。
現在のMSやintelを中心とするPCマーケットは、アメリカの企業の収益確保のための生産と、途上国での違法コピーが常態化している。
世界の経済は為替の人気不人気で通貨の価値が影響受けるため、労働に対する対価をドルに換算すると大きな不均衡ができる状況が今後も続くだろう。
たとえば、アメリカでつくられたトマトを、アメリカで働く労働者は安く買えるように、アフリカの貧国でつくられたトマトは、その国の労働者は安く買える。しかしアメリカ人にとって安価な$500のPCは、途上国では驚くほど高価なものとなる。
その格差を是正しようというのが、ネグロポンテ達の今回のねらい。
アランケイのコンセプトをベースに、Linuxなど先進国のボランタリティ社会の果実を盛り込んでつくられたPCは期待していい。(ねじまき発電はどれだけ期待できるか?だが)
しかし、ジョブズのOSXの無償提供を申し出が断られたのは無理もないと思う。
役者は二人で十分だから。