広島の原爆資料館と世界平和大聖堂が重要文化財になるという。
どちらも作家が亡くなった上に、建設当時の関係者も次第に少なくなってゆくだけに素直に嬉しい。時期的にも適切な判断だったと思います。
大規模な木造にくらべて、コンクリートによる建物は耐久性は著しく低いですから、保存や維持を進めて行く上でも、重文指定はよかった。
この二つの建物は、まるっきり違う二人の建築家による建物で、非常に因縁深い関係にあるので、同時に、、、というのも良かった。先日行った倉敷も、丹下さんの元市庁舎が美術館になっていて、その道路の向かい側は浦辺さんの建物群が建ち並んでいる。
戦後の建築の二大潮流が同時に味わえるというのも、実はなかなか難しいことなんですよ。
できることなら、村野さんの世界平和大聖堂は、なんとしてでも残し続ける努力をして欲しいし、丹下さんの原爆資料館は、時期が来れば全く同じ形で作り替えて欲しい。伊勢神宮の式年造営みたいに。