先週末に、神奈川県立美術館の鎌倉館にチリーダ展を見に行ってきました。
チリーダ没後はじめての回顧展です。
ドローイングや版画もいいですが、やはり鉄の彫刻がよかったですね。
いくつもの腕のように出ている鉄のアームを、曲げた感じが良かった。ブロンズは鋳型にはめてつくるので、どうしても写し取った印象がぬぐえないが、鉄を実際に引っ張って曲げた形態は適度な緊張感と存在感を持っていました。
はじめて知ったのですが、大学では建築を専攻していたとのこと。レアルソシエダ(リーガエスパニョーラ)でキーパーをやっていたとか。
てっきりバルセロナあたりのカタロニア人かと思ったら、バスク人とのこと。カフカス族ですから騎馬民族です。
非常にわかる感じでした。
ユーモラスで躍動感があり、重厚だけど重さを感じさせない。
スペインバスク地方にチリダ美術館もあるし、環境彫刻もある。是非もっとたくさん見たいと思う作家でした。