長いようで短い祭りの一ヶ月が終わった。
前半はヒャヒヤしながら上がり下りの激しい日々だったが、日本敗退の後は割り切って楽しめたと思う。
守備が重要な大会になると思っていたけど、守備だけでは最後まで勝ち残れなかったし、綺麗で華麗なサッカーでも勝ち残れなかった。
後味悪い決勝戦だったが、必死の戦いなので美しい幕切れになればいいというものでもない。ドラマの少ない大会の最後にしっかりと毒を残したことも、人間らしくて悪くない。英雄だって人間だし、優勝チームが汚くてもいい。
今振り返ると、いろいろ感想はある。
日本代表については、無限に語りたい気分だけど、、、
W杯で2-0で勝とうと思うのはやめろ!(長井秀和の口調で)
頭が切れかかった奴も必要だ!戸田や松田や闘莉男でもいい。草食ってる奴と腹に頭突きをする奴が決勝闘ってたぞ。
紅白歌合戦気分で参加した奴がいただろ。せめてM-1気分にしておけ。,
・・・
いい試合を見れたし、見逃した名勝負もあった。いいプレーも、思い出深いシーンもそれなりにあった。
新しい選手の台頭と、代表を引退する多くの選手達。
ドイツは、ポーランド出身のクローゼやポドルスキー、東独出身のバラックの活躍。WWIIの敗戦国という歴史的な悪夢を払拭したように見えた。
イングランドは相変わらず大勢のフーリガンを帯同し、怪我人も出て、赤紙で負けるという最後だった。期待していたジェラードとランパードは今ひとつ。守備は堅かったが得点力が乏しかった。
アルゼンチンはいいチームだった。6-0の試合は横浜の友人宅で観ていたが、随分近所迷惑だったらしい。その後は、引分け、延長(勝利)、延長(PK負)と言う感じ。その試合で運を使い果たしたのか。
オランダもいいチームだったが、赤紙合戦の荒れたポルトガル戦で沈没。悔しいだろうな。
メキシコは活躍を期待していたがアルゼンチンに延長で負けた。メキシコの試合は何故か一試合も観れなかった。
ポルトガルはいいチームだった。黄金時代の最後の大会に相応しい戦いだったと思う。若い選手との融合もできていた。メキシコに勝って、オランダに勝って、イングランドに勝った(PK)けど、フランスにPKで負けた。しかし誇るべき結果だと思う。
ブラジルが今ひとつだったことと、日本が今ひとつだったことは、次元は違うが原因は似ていたと思う。11人のメンバーに新鮮さが無かったのが大きかったと思う。倦怠期の叔父さん達だけで勝負しようとしたこと。ここに尽きると思う。
フランスはいいチームだった。ジダンもビエリもよかったし、リベリーも良かった。トーゴとスペイン戦だけ2点差で勝ってるけど、あとは引分けか1点差の勝利。今回はこういうチームが勝ち進むと思ってた。(イングランドが優勝すると思ってたけど)
移民国家というだけあって、フランスの内在する多様さもすごく目立った。ジダンの爆発も、そのあたりが背景にあるのだろう。フランスにとっては洒落でからかっていい問題じゃないということ。激しいデモも起こってるし。
イタリアは最後まで見ると、やはり攻守のバランスが取れてたと思う。失点はOGとマテラッティ(スーパーカー世代は、マセラティと呼びたいところだが)のPKだけ。ガットゥーゾはあんな性格だけど6試合で黄紙2枚。弱点の無いチームだったと思う。
決勝に入って、トーナメントが進むにしたがって、日本がそこで対戦しているというイメージがさっぱり湧かなかった。やはり世界の壁は高い。
2002年は韓国の審判買収があって乱れた大会だったけど、普通にやれば、欧州とアジアはこれほどまでの差があるのかと愕然とする。
中田の全盛期は、アジアのどこの国に行っても誰もが知ってるが、それくらいすごい事件だったのだろう。
19日からJリーグが再開する。広島は22日ジェフ戦がホーム再開初戦になる。オシムの弟子が率いる広島と、オシムの息子が率いるジェフの戦い。
これからの日本代表の形が少しは透けて見えると思う。
目が肥えた後なので多少違和感があるかも知れないが、細部の拡大を追い続けるテレビ中継と違って、フィールド全体を選手と共有できる生の観戦は、面白さの次元が違う。
これまでは、
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と言う順だったけど、逆にしないとベスト16はおろか予選で勝てるかどうかも怪しくなると思う。
今週末は、3年前から始めたフットサルの試合が2回。月末にも親子フットサル大会があるので、自分も体を動かしてサッカー文化の最底辺を広げるべく努力しよう。