今日の夕方から、読みかけだったコールハースの本を読んだ。
北京のテレビ局のコンペで勝ち、基本設計に邁進する時期に、密着取材して吹っ飛ばされたライターの貴重な記録。
結果の建築を見ただけでは十分理解しきれない設計者の魅力が、余すことなく感じられ、読み終えたときには肩の力が抜けてホッとしたくらい臨場感に溢れてた。
途中、生み出す空間を「Atlas」と表現しているところがあり、その単語だけで彼のことはかなり理解できたと思う。
世界中を飛び回り、単なる物質の配列の美しさだけを追求することなく、社会や政治や文化、歴史、物流など多岐にわたる「動き」記述するものは、図面でもMapでもない。そうAtlas。
地球の全ての動きを吸収し、それを一つのAtlasとして構築することが彼のライフワークといっていいだろう。
知ってる人では、近藤等則がコールハースと同じ匂いがした。
コールハースはバイキングの子孫でインドネシア育ち。
近藤等則は来島村上水軍の子孫で今治育ち。
バックミンスターフラーもひょっとして近いタイプかも知れない。アナポリス育ち。