西瀬戸内紀行その1

r0012731.JPG
僕の最初で最長の旅で、バイクに乗ったある日本人旅行者と出会った。
東南アジアの道路がつながっていないので、バングラディッシュまでバイクを海送して、そこからヨーロッパを廻って、バングラからバイクを送るという。
僕はイランで出会って、その後イスタンブールまでの町で何度か出会うことになった。
非常に面白い人物だったんだけど、そのバイクが90ccのカブ。それで砂漠を越えて、旅してるという。
山脈が無ければどこでも行けますよ。自転車屋で修理できるし、部品が世界中どこでも手に入るから部品を持ち歩く必要がない。ということらしい。
そういえば、ほかのライダー達は、いろいろ部品とか持参で旅行してました。
その自由なスタンスに魅かれて、いずれ近いところでイイからカブで旅行しようという思いは常にありました。
バックパックで旅行するときは、町から町は鉄道やバス。あらかじめ切符をかうので、行ったことの無い行き先を決めなければならないし、逆に行ったことも無いのに、行かない町を決めないといけない。
それに加えて点と点という旅のスタイルになりますが、バイクだと連続した線。それもあらかじめ決めるのではなく、自分が行動した軌跡が旅のルートになる。

前置きが長くなりましたが、原付で旅行してきました。
もう7年目になるイエローのリトルカブです。もちろん50cc。
これまでバイクに乗った最長距離が、広島呉間の約30kmが一回きりだし、暑い時期なので何が起こるかわからない。前日にやっと腹が決まって準備することにしました。

バイクに乗ること自体そんなに好きなわけじゃないので、フェリーを活用して、走らずに長距離移動できるコースを設定しました。単純に長距離走るのもつらいので、30km程度に興味深い町が点在してることも重要な条件でした。
宇品港から出てるフェリーは松山だけなので、とりあえず松山へ。その後、内子→大洲→八幡浜→佐田岬。
そこからフェリーで関さばの佐賀関→臼杵→佐伯→大分→別府あたりにいって、最後に国東半島を廻ってフェリーで徳山→柳井→岩国→広島という3泊4日コース。

大ざっぱな特徴としては、愛媛では江戸期〜明治大正期に栄えた古い町。大分南部の佐伯は、海部ともいわれる海洋民族が繁栄した土地。そこも見てみたい。国東半島も前回は通り過ぎただけだったので、仏教遺跡を見てみたい。柳井の古い町並みも。

ということで8月12日の朝、スタートしたのでした。

「西瀬戸内紀行その1」への2件のフィードバック

  1. あ、そうなの?
    前日に心を決めたんだ。
    へえー。
    超計画的な林さんにしては不可思議、と言おうと思ったら、やっぱり計画はしっかりしていたんだな。

    返信

コメントする

CAPTCHA