西瀬戸内紀行その3

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目が覚めたのは5時半。
涼しい砂浜を散歩して、身支度と、テントの撤収。
7時のフェリーに乗る。
船のあちこちに、いわゆるゲロ袋があるので、おかしいなと思っていた。港の外に出て納得。うねりと風がきつくて船が左右だけじゃなく、前後にも揺れる。まさに外洋という感じです。
この日は日曜日なのに、鯖釣りの船がたくさん出ています。
佐賀関に到着したのは8時過ぎ。鯖はおろか何か食べれるところはどこも開いてない。店が開くところは10時以降ということなので、泣く泣く南へ向かう。

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ほどなくお隣の臼杵の石仏群に到着。朝の気持ちのいい時間帯なので、絵も描いてみる。
ここができた時期は平安朝期なので、浄土系の仏像が多い。大日如来、阿弥陀如来。
みなさん穏やかでおおらかな表情をしています。

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その後、佐伯市内を通りすぎて鶴御岬に向かう。そこで恐れていたことが、、、
小雨がしとしと降り始めたんです。
週間予報で雨無しとのことだったので、雨の装備は無い。しかたがないのでゴミ袋を前掛けにして走る。
降ったりやんだりで、この日は夜まで降ることに。

佐伯市街を通りすぎて、海岸線の道を進む。
水がやたら奇麗で、あちこちにアワビやサザエをとったら違法だという看板あり。よほどいるんだろうな。
すごく奇麗な浜に一家族が海水浴。隣の浜にはじいちゃんがもぐって何か取ってる。
製塩の会社があちこちあり。美味しいそうな海水だから。
老後はここで塩作りもいいなと思いながら走る。

鶴御岬には展望台があるので行ってみる。人気はなし。自分だけ。
思わせぶりな階段があったので、昔の砲台跡にしては奇麗だなあと思いながら上る。
RC打放しのブリッジ状の展望台。
おっやってる。と思って定礎石を見たら、山口隆さん設計。安藤事務所出身のモダニストです。
眼下に灯台を見下ろし、強い波と風がよく見える。
岬は気持ちいいですね。
しばらく絵を描いたり本を読んだ後、北上。
途中、佐伯の道の駅で温泉と柿の葉寿司を堪能。
これが唯一の鯖体験となる。

国道10号線をひたすら北上。
この日の宿営地はいきあたりばったりで決めようと思っていたので、大分が近づくとなんとなく意識しながら走る。海や川のような水があるところが落ち着くので、結局ピーンと来ずに別府着。
とりあえず温泉に入って、再びスタート。この時点で7時半。
宿営地を見つけて、鳥の唐揚げを買ってご飯にしようと思ったのに、なんとなく決まらずに走り続ける。
派手な観光地だから、穏やかな水辺空間なんてないよね。
結局、杵築も通り越して、国東半島の南向きの砂浜のキャンプ場に到着。
松林の中のいい雰囲気。
小雨の中、テントを張り終えたのは9時半。この日の走行距離は277km。

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