石山修武 「建築がみる夢」

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http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2008/0803/index.html

日曜日の新日曜美術館で石山さんを取り上げていましたね。
プノンペンのひろしまハウスをメインにしてたようで、映像も見れてよかったです。
建築というものは、大きなエネルギーが必要なもので、構想から完成までの長い期間、大きな力が必要になってきます。
石山さんは、その建築を産み出すまでのエネルギーを受け止めて、物語に編集するまでの力が特に優れていると思います。
一般社会で声が大きく、力があまりぎみの人たちの溢れんばかりのエネルギーを受け止めて、兆発し、さらにかき立てながら、建築へ(又は未完の建築へ)とじわりじわりとにじり寄ったり、追いつめたりと言う感じです。

山に登ってばかりだった石山さんが建築に開眼したのは、豊橋に住んでいた川合健二さんに出会ってから。
川合さんはとんでもない仙人で、時代の先の先の先を実践していたような人でした。
その川合さんのやり方と、石山さん自身の生命力が掛け合わされて、今のスタイルになったのでしょうね。
石山さんの建築は、建築そのもの以上に、そのプロセスや、建築が建った後のエピソードの方が無茶苦茶面白いです。
僕も、豊橋にいた時に、代表作の幻庵での宴に参加させてもらったことありましたが、面白かったですね。
もちろん、建築という触媒が無いと、そういう面白いものも世に現れないのですが、、、、

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