忍者と八百長

相撲と八百長の報道も、少し落ち着いてきたようです。
相撲がそれほど好きじゃない人ほどヒートアップしてるようですが、こういう問題は、そのジャンルを愛してる人たちが、決着を付けるべき問題だと思います。
八百長が悪なら、日本で行われてる膨大な会議はみんな悪になります。
最初から結論が決まってるのだから・・・

このニュースを見たときに、真っ先に思い浮かんだのは、伊賀や甲賀の忍者達でした。
戦国時代から続いた戦乱が収まった最後の戦いは、天草・島原の乱です。
その後、長い太平の世が続きます。
最後の戦争なので、参加した幕府方の武士たちは相当張り切ったそうです。
戦場での働きが、末代までの待遇を決める訳ですから。
現代の資格試験や、社内の昇級試験のようなレベルとは比べものにならないほどの切迫したものがあったそうです。
自分が死んでも、手柄だけは、誰かに見てもらって報告してほしい・・・ということ。

このときは、甲賀の忍者たちがかなり張り切って参加していますが、怪我をしたという程度の記録にとどまっていて、手柄は特になかったようです。
相手方が、農民やキリシタンで、忍者を雇っていなかったから・・・だそうです。
それまでの戦では、相手方にも忍者がいました。それで、双方にわかる目印で、夜中に会って、双方が知ってる情報を交換して、お互い手柄にする・・・ということをしていたそうです。
相手方に、忍者がいないと、手柄も無い。
ということのようです。

現代でも、政界やビジネスの世界で、いかがわしいけど情報通という人がいて、情報を渡すと、情報をくれるという感じの人がいます。そんな感じの役どころだったのでしょう。

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