健さん2

仕事の流儀の高倉健さんの特別番組を観ました。
たけしが言っていた孤独な人とという表現が一番言い表してるように思います。
撮影でも、撮り直しはありません。廻りがダメ出しをすることはあり得ないですし、本人もやり直しはしないでしょう。スタッフも粗相がないように最大限の配慮をしていますからトラブルもない。
何を言っても聞いてもらえる。どんな行動をしても許容される。
自分が受け止められてるのか?それとも自分の名前が受け止められてるのか?我々には想像しかできない環境に置かれてると思います。

去年、金田一さんの講演会で、人の立場によって言葉遣いが変わってくるという話をしていました。
例えば美智子皇后の言葉遣いが美しいという話。しかし我々が同じ言葉遣いをしても滑稽なだけです。
それは、断れない立場で、何を言っても叶えられる立場の人は、それに応じた言葉遣いをしないと廻りが迷惑する・・・という話でした。
特定のものを公の場で褒めると、それ以外のものから相対的に持ち上げることにもなります。

健さんも同じような立場にいながらも、それを引き受けて、俳優としての人生を歩んでいる・・・という話でした。
もちろん俳優だけではなく、あらゆる業界の神格化されている人は、誰しも陥る孤独感だと思います。

今夜ジョブズ亡き後、最大の新製品の発表会があります。
神格化された創業者亡き後、残されたスタッフは何を語り、何を表現するのか?
楽しみにしてる人も多いと思います。

コメントする

CAPTCHA