ジーコの戦術

昨夜、ジーコが率いるイラク代表と日本代表のW杯最終予選第四戦がありました。
前日の練習も完全公開してたので、相変わらずだなと・・思っていたら罠でした。
前日練習で控え組だった連中をスタメンで使うという奇策。
日本代表の緻密なスカウティングを逆手に取るという点がひとつ。スタートの若干の混乱は期待できたと思います。
次に、若手を中心として、徹底的なマンマーク。スタミナ豊富な若手にひたすらチェイシングさせるという点。
連携の面では日本とは大きく劣るところはありましたが、パスの出してと受け手にマークが付けば、日本が得意なパスサッカーはかなり封じることができました。
これはかなり効果的だったと思います。
これに比較的近い戦術は、南アフリカW杯の岡田監督や、ロンドン五輪の関塚監督の特にスペイン戦でもとられていましたので、逆にやられた感じです。
一人を残して残りを下げて自陣のスペースを消す守備的戦術は、日本やスペインのような敏捷性の高いチームには通用しなくなっています。
そういう意味では、コレクティブな守備的戦術は、Jリーグで広島対策として散々やられてきましたが、世界の舞台でももっと見られるようになるかもしれません。
90分やりぬく集中力と、効果的なカウンター(又は確度の高いセットプレー)が伴わなければ0-0狙いの戦術でしか無いですが。

しかし、ここの所、駒野からの得点で勝つ試合が続いていますが、まるで注目されない状況はどうなんでしょう?
ボールのコントロールが正確なだけではなく、DFを越して急に落ちるというボールの軌道の素晴らしさだけでなく、スローインで絶妙なチャンスもつくるのに。。。
そういう気配を消してる感じも頼もしかったりするんですけど。

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