[amazon_image id=”4163759107″ link=”true” target=”_blank” size=”medium” ]藝人春秋[/amazon_image]
今朝、早く目がさめたので水道橋博士の「藝人春秋」を読みました。
水道橋博士は、youtubeの「博士も知らないニッポンのウラ」「博士の異常な鼎談」で目に止まった人物。
ゲストを読んで話を聞く、インターネット番組ですが、ゲストの質がいい。
サブカル好きで、80年代に思春期だった世代には非常にツボにハマる内容だった。
通常の対談番組は、ゲストのいいところをゲストに都合よく引き出すものが多いが、この番組は、水道橋博士のしっかりとした事前準備(資料の読み込み)と絶妙な突っ込みで、知的な笑いを生み出すものでした。
特に傑作だったのが、苫米地さんの最初の回。
「藝人春秋」でも触れられていたが、苫米地さんの延々と続いた自慢話の後に、いかがわしい着メロの話を突っ込む。
苫米地さんのうろたえながらの切り返しも見事。
「藝人春秋」は、ネットの「博士の〜」の世界観をそのまま文章にしたもの。
作りこまれた文章と選ばれたエピソードは、短い時間で読み進ませて、涙とともに心地よい読後感を生み出します。
細部にこだわる物知りの突っ込みというのは、お笑いではなかなか難しかったと思います。
特に理屈っぽいところもあるので。
特定の対象(相方)に突っ込むのではなく、社会全体(特に自分が好きな世界)を対象に突っ込むというポジションをうまく創りだすことに成功し、新たな話芸を展開してる。そんな感じです。
実際、師匠であるビートたけしからは40代で行き詰まると心配されたが、50代で自分の道を花開かせました。