エオラス

エオラスが沈んだ。

ヤマトが古代と森と一緒に沈んだ時、ホワイトベースがアバオアクーで沈んだ時と匹敵するような衝撃的な事件です。

エオラスは、比企さんがアメリカから持ち込んで長い時間をかけて外洋で安全に航海できるように育てた船。
これが沈んだというということは、よほどの状況だったと思います。

何かが船体に衝突し、船を放棄しなければならない状況で、二人が無事に帰還した。
100点満点の結果だと思います。

辛坊さん自身の前のヨットは、エタップというフランスのメーカーのもので、船体に発泡体を埋め込んだ沈まない構造で有名でした。
辛坊さんは、過剰と思えるほどの安全に対する配慮をしていた人なので、船を放棄するという判断は、早く、正しいものだったと思います。

あのような不幸な事故に会いながら、視覚障害のあるパートナーを確実に救出に導き、家族の元に送り届けるという以上の成果はあり得ない。
もしもエオラスじゃなかったら。辛坊さんがパートナーじゃなかったら。
もっと悪い結果だったかもしれない。

日本社会は、結果だけで賞賛したり叩いたりする傾向が強いですね。
ナイス トライ!ナイス チャレンジ!
なかなか聞けない言葉です。

堀江さんが初めて太平洋を横断した時も、日本社会は犯罪者として扱い、アメリカは英雄として扱いました。
もしもサンフランシスコ市が名誉市民にしなかったら、今でもマスコミは犯罪者扱いしてたかもしれない。考えただけで背筋が凍ります。

今回の事故で、我々の子どもたちが、トライしたり、チャレンジしたりすることに躊躇することのないような社会の雰囲気になることを期待したい。

ブラインドセーラーであることが今回の事故と関係がないと思いますし。
太平洋など航行する大型船は、近づいてみると、船体は衝突痕でボコボコみたいです。
東北の瓦礫の影響も大きいかもしれない。

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