老子

NHKで老子の番組をやってます。
古代中国の思想家では、孔子や孫子が取り上げられることは時々ありましたが、老子の番組をみるのは初めてかも。
4回シリーズですが、専門家の解説もいいので、とっつきやすい内容です。

老子は、20世紀中盤に西洋の思想世界に衝撃を与え、日本にもタオイズムとして再上陸して、ニューサイエンスと合わせて、サブカルチャーにも大きな影響をあたえました。
ジョージ秋山の浮浪雲は、まさに老子の世界を表現していたと思います。
先日、樹木希林のインタビューを観ましたか、彼女の行動原理も、見事に老子そのもの。これまで見聞きした人物で、最も老子的かも。

老子の思想は、破壊力はありながらも、それを全ての行動原理にしてしまうと、胡散臭くなるか、社会生活が成り立たなくなるか、なので、希林さんのトークをそういう目で見ると、希林さんの器がよりはっきり見えてきます。

老子が破壊力がありながらも、マイナーな位置にとどまっているのは、表現が皮肉というか、孔子に対するカウンター的になりすぎてるきらいがあるかと思います。
逆に言うと、孔子とセットで老子を読むと非常に面白い。

例)
人物A「今から会議をするぞ」
悪い儒家「だれを上座にするかが一番大事だ。案内状の句読点をチェックしたか?」
悪い道家「会議などする必要のない組織がいい組織だ」といってすっぽかす

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