2015年よりJリーグが2ステージ制になるようです。
目的は観客動員数の増を狙ってのこと。
中位クラブのシーズン後半のマンネリ化防止には一定の効果はあると思います。
カープも現在3位。優勝争いをしてるのか?と思うくらい広島もかなり熱くなっています。
しかしJリーグは2シーズン制を持ち出す前は、秋春制を主張していたはず。
それと重ねてみれば、本来の目的が透けて見えると思います。
つまり、欧州の秋春制に合わせることで秋入学又は夏卒業を増やそうということ。
東大と同じで、選手の流動性を高めようという話。
この決定に代理人はさぞ喜んでると思います。
クラブ側としては、冬に無料で出て行かれるよりは、契約が残っている夏にいくばくかのお金を残して欧州に行くことを期待しているかもしれません。
国内の移籍は主に冬、海外への移籍(又は帰国)は夏と言う形で、前期と後期では多少チームの作り方やメンバーも変わってくるでしょう。選手(代理人)によっては、夏に契約が切れるように契約期間を決めたがるケースが出てくるかもしれません。
2ステージ制は、グローバルな世界と日本固有のマーケットをつなげることを目的とするなら、サッカー界のTPPとでもいうべき制度といえます。
しかし、どこが優勝してもおかしくないJリーグは世界でも珍しいリーグ。
それでもスタートダッシュが上手くいったチームと、後半追い上げるチームが混在するケースが多いように思います。
今年もスタートが良かった横浜が前半1位、前半安定して良かった大宮が前半2位。
後半は今のところ首位は新潟(通年11位)、2位は名古屋(通年10位)です。
ちなみに広島は前半2位、後半今のところ13位、通年3位
通年のリーグ戦であっても、一年を通じて常に強い訳でもないケースが多いので、前期と後期ではトップが大きく入れ替わる可能性が大きい。
後半4位の位置にいる鳥栖は現在降格争いの可能性のある位置にいます。
中位クラブが多いJリーグらしく、前後期でごろごろと順位が入れ替わって、運がいいところがトーナメントで優勝する・・という感じになるのでしょうか。
この制度は、夏に補強できる資金力があるクラブに有利に働きますし、監督の途中交代も増えるでしょう。
クラブの強化やマネージメント力もより重要になりそうですね。
大企業のバックアップのない強いクラブをふるい落とすことがこの制度の真の目的かもしれません。