今年に入ってから、人の命に関わる厄介な事件が非常に多いです。
日本だけでなく世界中で。
僕が物心ついた時には、ベトナム戦争も大学紛争も一段落していましたので、その時代の事件5年分がこの一月半に起こった気がします。
ふと、尊敬する真宗のお坊さんの話を思い出しました。
「NYにある911テロの慰霊碑に刻まれた名前を見たが、被害者の名前はあったが加害者の名前が無かった。 もしも、加害者の名前をもこうした慰霊碑に刻むことができることができる世の中になれば、、、」
それは、罪なく失われた人の命と同じくらい、罪ある人の命も尊いという意味なのでしょう。
悲劇の被害者を想って涙すると同時に、罪の自覚すら無い凶悪な加害者の死に涙できるのか?
僕の想像を超える世界です。
もちろん人の命にかぎらず、地球上、全宇宙の物事の成り立ちや、起こる事象すべて尊いのでしょう。尊いはずです。
正しい/間違ってる 良い/悪い 好き/嫌い 合理的/非合理的 ・・・
様々な相対的な価値観や論理の中で僕達の日常生活や社会は営まれていますが、生命の尊さやそれに類する存在はそうした人間のつくりだした社会的な価値観よりもはるかに上のレイヤーに存在しているのかもしれません。
そうした尊さをイメージすることは僕の能力をはるかに超えますが、少なくとも日々向き合う対象を尊いと思う意識は持っていたい。