長江でまた大きな海難事故が起こってしまいました。
先日の韓国セウォル号の事故と同じく、船体への無理な増築や、航行上のミスも重なったことが原因と報道されています。
セウォル号では、航海士の指示を操舵手が誤って判断したことが事故の引き金となっていましたが、東方之星は悪天候での無理な航行が引き金となったようです。
いずれも、経営上の理由で現場に無理を押し付けたことが重大な原因ですが、日本でかつて問題となった姉歯耐震偽装事件と構造は同じと言っていいでしょう。
ひとりでも多くの生存者が救出されることを祈っていますが、他の業種も含めて再発を防止するための努力も行ってほしいものです。
若いころ、上海から重慶まで東方之星よりもひとまわりほど小さい船で長江をさかのぼったことが有ります。
東方之星が就航する2年ほど前。
7泊8日の間、ただただ川を眺める旅でした。
下流は川幅も広く、ゆったりとした航海ができますが、重慶に近づくと川幅も狭く、川も湾曲しています。
音戸海峡のようなカーブがいくつもありました。
あんなトップヘヴィな増築船でよくもこれまで無事に航行してたなと思います。
ただ、中国人にとっては、大陸の大きさを優雅に感じることができる上に、三国志にゆかりのスポットもある。
僕達が思ってる以上に愛されてるルートです。
そんな場所でこんな事故が起こるとは・・・