恒春半島から屏東に向かう途中、枋寮でバスから列車に乗り換えました。
枋寮はかつては鉄道の執着駅として有名な土地で、今もここから南の恒春半島、東の台東方面の中継地点として今でも機能しています。
恒春半島も屏東市も、ここ枋寮も屏東県という広い県のなかに位置しています。
屏東県は、昔から主にパイワン族の居住しているエリアで、町を行き交う人や、店の店員、様々な職員などは、マレーポリネシア系の顔立ちの人がすごく多かったです。テレビを観たりすると、画面に映ってるのは、外省人と思われる北京語をしゃべる漢族が中心で、原住民的顔立ちの役者やタレントはほとんど観ることがない。不思議な違和感です。
四重渓から車城でバスを乗り換えて、枋寮に行ったのですが、バス停で待ってると白タク風の若者から乗らないかと持ちかけられる。白タクの相場は、Uberの6掛けくらい。Uberの手数料を引いた金額より少し安めか。
この地方は、幹線道路からも鉄道からも、開けた田園地帯が広がっています。が、川はすべて干上がってる。豪雨のときだけ流れているのだろう。雨季と乾季がはっきり別れている熱帯の気候のせいでしょう。
水面が延々と広がっていましたが、日本向けのうなぎの養殖池のようです。簡単な池に水車で水をかき回すだけの簡単な設備です。とても水を入れ替えるようには見えない。
樹木が林立しているエリアは檳榔。これも延々と広がっています。
実際、檳榔中毒の人はやたら多く、街の道路は赤い跡や、繊維質の果実のカスが道路にはたくさん転がっていますし、バスの運転手や商店のおじさんおばさんは、一日中噛んでる感じ。歯茎は後退し、歯がスカスカになってるのに。
枋寮につくと、先ず漁港に向かう。シラスのオムレツが美味しいとのことだったのですが、見当たらず。漁港でいくつか買って日陰で食べる。
このあたりの漁船は、曲げたパイプのようなものを束ねて船体を作り、その上にすのこを置いてデッキにしている形態のものが多い。とくに枋寮は海保の船以外はすべてパイプ船でした。
材質が気になったので、造船所を覗いてみましたが、どうやら専用の塩ビ管。
古い絵葉書を観ると、昔は竹で作ってたようですから、竹を塩ビ管に置き換えただけのシンプルな構造。これは、コストだけの問題ではなく、サンゴ礁などがあって、座礁の可能性があるエリアなので、沈没の可能性の少ない船型としているのかも。
漁港でマンゴーも売っていたので、カットしてもらって一つ食べる。10元(37円)
駅に向かう途中、台湾版食べログのようなアプリで、かき氷屋を探す。
港伯豆花でマンゴーかき氷を食べた。マンゴーのアイスクリームを削ってかき氷にした上に、マンゴーの大きな塊を全面に載せてるもの。台湾でのマンゴーかき氷の定番と言えるものですが、生涯で一番美味しいかき氷でした。90元(340円)
このあたりは、マンゴーの産地でもあるので、安い上に美味しかった。豆系のものも美味しそうだったが、お腹いっぱいでチャレンジできず。