10月24,25日に、島根県邑南町で、おおなんDIY木の学校の造り付けキッチンの講師をしてきました。
一昨年の田舎リノベスクールからお付き合いが始まって、昨年スタートしたおおなんDIY木の学校の二度目の講師としての参加です。
DIYリフォームアドバイザー制度が始まった時から講師もさせていただいてるご縁です。
邑南町の阿須那地区にある紙楽社さんにカフェ用のキッチンを作るというのが今回のワークショップの目的です。
単に教育用の実習をするのではなくて、実際の古民家再生の現場を使わせてもらって、実践的なワークショップを行うのがこの木の学校の特徴ですから、受講生の方も、実際に古民家を持っていて再生の具体的な技術を学びたいという方も多く参加されています。
初日は講義と昼食の後、パーツの切り出し、仮組み立てまで。
二日目は細々としたパーツの製作と組み立て、設置をした後に、天板の固定。
その後、壁と天板のタイル貼という工程になりました。
去年のうづい通信部での造り付けキッチンからは、引出しや扉の製作も加わりました。
1970年代後半、コンピューターが閉鎖された環境で、原爆や宇宙開発や大企業に使われていた時代、個人が自由に使えるコンピューターを開発して普及させたスティーブジョブズと、スティーブウォズニアックは、個人が能力を拡張した未来を構想していました。
実際、そうなったと思います。
人類は自分の身の回りの必要な道具や環境をつくり、メンテナンスしていくことは当然のスキルだったはずなのですが、高度成長期以降の日本では、失われていっています。
DIYというコンセプトは、WWIIの後の空襲で破壊されたロンドンで、自分たちで主体的に復興させようという自然発生的なもののようです。
身の回りの物や環境を便利に、楽しみながら作っていくことは、本来持っていたはずのスキルなので、それをいろいろな人に教わり、教えたりしながら共有していくことは意義のあることだと思います。
邑南町の阿須那地区の古い街道には、カフェ&ゲストハウスのmikkeと、紙楽社さん、古本屋さん(いい本が揃ってます)、池月酒造、賀茂神社などがあり、ゆったりのんびりした空気感が漂ってます。