お盆休みは韓国に行って来ました。

お盆は、少し長目に取って、韓国に行って来ました。
行く前から、いろいろあったのですが、3日目にデジカメをすられてしまったので、今回はほとんど写真は無いです。200枚以上撮っていたので、非常に悔しいですね。他は最高でした。
ですから、ちょっと詳し目のレポートを書いてみようと思っていますので、楽しみにしておいてください。

【韓国6日目】広島に帰る

朝起きて荷造り。
いろいろ買い込んだものが果たして持ち帰れるか心配だったけど、なんとかなりそう。
リムジンの乗り場も旅館の目の前なので、実際に持ち運ぶのは、距離としては大したこと無い。

朝食はバス停の近くの店を見てたら、粥の店があったので、入ってみた。
僕は、釜山に行くと決まってから、とにかくアワビの粥が食べたくてしかたがなかったけど、ソウルの最後にメニューに載ってるのも何かの縁だろうと思って頼んでみた。
済州島の本を読んで食べたくなったのが悪かったみたい。
粥を隠すほどアワビが乗っているという済州島のアワビ粥とソウルのアワビ粥は別物だった。
生椎茸が粥に浮いているのかと思ったらアワビ。
それもそうだよなーと思いながら、今回の旅を振り返る。

そもそも、韓国や日本に近いアジア諸国が大好きなのは、日本の歴史と文化に接点があるから。
韓国は、意図的に見せかけようという意識が無く、何をするにしても表現がストレートだから、日本の文化との共通点や相反する点を非常に見付けやすい。
奈良時代の白村江の戦いまでは、ほとんど二人三脚で歩んできた両国が、離れている間にそれぞれ成熟させた文化が、時々相互に影響を与えてきた。
特に千利休が生み出した侘寂の美学と建築様式は、両班住宅など当時の李朝文化なくしてはあり得なかった。

しかし、今回は多少あざとさは見受けられたが、相変わらず韓国はストレートに走ってるなというのが感想。
結構体力使ってしんどかった面もあったが、一緒に走ってみて、東アジアの未来の姿が、ちらりと見えてくる。
30代も中盤のせいか、ソウルよりも田舎がいい。
安東とその周辺は、すごく気持ちがいいです。

是非行ってみてください。

麻と紙と牛と赤唐辛子とチムダクとコンククスと両班住宅と仮面劇がある町です。

【韓国5日目】最終日

この日は、少しゆっくり目に起きて、朝ご飯を食べに行った。
牛の骨を煮込んだソルロンタンの店でソウルでは一番と言っていい老舗。
朝食にいいと日本のガイドブックに書いているせいか、日本人が非常に多かった。

それから、仁寺洞をぶらぶら。
仁寺洞は、王宮に勤めた両班達の屋敷があった地域で、蔵の骨董品を並べたり、広い屋敷を旅館にしたりということからスタートした町。
古いものはほとんど省みられないソウル(騎馬民族は皆そうだが)では、唯一といっていい古いものや伝統的なものを扱う町。

ここも数年ぶりだったが、随分かわった。
伝統的なものが商品化されたという感じ。観光客が求めるし、韓国人も伝統的なものに関心が出てきているみたい。

しかし、両班の里、安東や河回邑からやってくると、どれもが小綺麗で高い。
しかし現代美術の画廊があったりするし、面白い建物もちょこちょこでいている。
あちこちに寄りながら、小物をお買い物。

insa.jpg

その後、さすがにばてて、宿で昼寝。
子どもも調子悪いし、警察に盗難証明書をつくってもらいに出かけることに。
電話で確認すると、ソウル駅前の警察署で一括して旅行者用の盗難証明はつくるとのこと。
地下鉄でソウル駅まで行ってみた。
この日は、丁度60年目の光復記念日(日本では終戦記念日)。
鐘路というと、王宮の前に広がる地区で、前面の道路は歩行者天国になって15日は一日中イベントをやってたみたい。
昨夜も夜中に花火をすごい量あげて、歌も歌っていた。
日本は幸いに植民地になったことがないので、独立記念日的なイベントはないから、さすがにピーンとこない。

これで8月15日にソウルにいるのは3回目(なぜか)なので、町中に戦闘警察(機動隊)が充満して、労働組合がデモをする光景もみてきたけど、今年は違った。
南北統一を呼びかけるブルーの朝鮮半島のマークのチラシや資料を配っていた。

そうした状況なので、警察署に行っても、カウンターに韓国語しかわからない警察官が一人いるだけなので、お互い困ってしまった。駅前の交番にたらい回しにされたら、駅前でもイベント。
交番で森喜朗に似た警察官に無理矢理証明書をつくってもらって、やっと宿に帰れた。

夕方になったので、東大門市場にカーテンに使う麻(中国製)を買いに行った。
運良く麻を扱う店が開いていて、しっかり値切って、バズーカー砲のようなロールを又持ち帰ることに。

夕食は宿の近くの店で、大好きなサムゲタンを食べた。
これまで二度ほどつくったことがあるが、又つくりたい。

それでもう燃料切れ

【韓国4日目】ソウルへ

河回邑始発のバスは7:15だったので、早起きしていたおばばに挨拶したら、門まで送ってくれました。
最後まで、女当主としての威厳とプライドはしっかり保ったまま、威勢良く送り出してくれました。
安東に帰ってバスに乗って、ソウルを目指しました。
ソウルに着いたのは11:30。
そこで二日間宿泊する旅館を探しに鐘路に行こうと鉄道のホームに立ったときに、デジカメケースのファスナーが開いてることに気付きました。
ターミナルの職員にも、バスを掃除したおばちゃんにも、運転手にも聞いたのですが、出てこず。
すられたのでしょう。
200枚以上撮った写真が残念。

気を取り直して、鐘路に行き、目星をつけていた旅館で空き部屋を聞いた。
運良く空いていたのですが4階だったので、無理矢理2階に買えて貰い(大砲のような紙を持っていたので)、とりあえず町に出た。

この日のメインは、サムソンの現代美術館。

leeum
Japan Design Netによるレポート

サムソンの財力をまさに見せつけるように、マリオ・ボッタ、ジャン・ヌーベル、レム・コールハースの三人による自社のコレクションを展示する美術館となっています。

ボッタの韓国の伝統芸術館は、中央の真っ白のシリンダーの中心に闇の中に浮かぶ器や金属器が非常に美しい。
ヌーベルの建築は、韓国や欧米の近、現代美術。
内外装とも着色(酸化)されたステンレスでできています。
コールハースの建築は、企画展や地下の子ども用の展示館となっています。

美術の作品そのものはまずまずという感じですが、建築の密度がすごいです。
非常にソウル的な建築とも言えます。
息を抜く場所がない。ずーっとハイテンションのままという感じです。
一応予約制となっていますが、地元の人は普通に来ていました。

leeum1.jpg

leeum2.jpg