昨日、蒲刈にある県民の浜の、B&G財団で行われたヨット体験教室にインストラクターとして参加してきました。
知人の大きなクルーザーの体験と、小さなプティミスト級の体験の2コース。
僕はオプティミストの指導を担当しました。
小学生と中学生を指導したのですが、非常に飲み込みが早く、実際に海に出たら、30分もあれば船を自由に操るまでに上達しました。
天候もよく、風も微風だったのでとても気持ちのいい一日でした。
ken
信長の棺,秀吉の枷,明智左馬助の恋
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加藤廣さんの本能寺三部作。
信長の側近の文書係が隠居後に秘密を明らかにする「信長の棺」。
リタイヤした70代の分筆家という設定は、サラリーマン引退後に小説家になったご自身を投影してるようなストーリーです。
美味しい思いをするのは願望なのか?
秀吉サイドから描いた「秀吉の枷」、明智光秀の娘婿が主人公の「明智左馬之助の恋」。三者の立場から本能寺の変を描きます。
それしかない!と思ってしまうしか無いような筆の力に脱帽です。
非常に読み応えのある歴史小説でした。
明智左馬之助の元の名前は三宅弥平次。備中三宅氏ですが、三宅久之氏の先祖筋にあたるようですね。
後醍醐天皇に最も忠実に仕えた児島高徳は三宅氏の祖のようです。
イザベラ・バードの『日本奥地紀行』を読む
かつて宮本常一さんが行った、イザベラ・バードの「日本奥地紀行」についてのセミナーを書き起こした本です。
イザベラ・バードは、世界最高の旅行家の一人と言っていいでしょう。
スコットランド人女性で、世界様々な国を旅し、旅行記を残しました。単なる個人の旅行記を超えた学術的にも軍事的にも(当時の)貴重な内容だったと思います。
その本を元に、宮本常一さんが当時の日本の風俗や文化を語る5回ほどのセミナーをそのまま本にしています。
およそ130年ほど前の日本特に東日本の生活や姿がいきいきと描かれてるので、複雑な気分になりますが、130年という時間の長さや重さを感じることができます。
イザベラの記述に、宮本さんが解説を加えることで、イザベラの見た日本がより立体的になります。
宮本さんは周防大島出身なので、東西の文化比較なども盛り込んでてそれもまた面白い。
イザベラ×宮本の2倍楽しめる非常に贅沢な一冊となっています。
読み終えてあとがきを見ると、このセミナーや出版のお世話をした山崎禅雄さんがあとがきを書いている。
十数年前に仕事で何度かお会いしたことのある方です。
イザベラは、同時期に朝鮮や中国にも行っています。
併せて読むと、西洋の列強が押し寄せてきた明治初旬のアジアの庶民の生活がより身近になると思います。
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SHERLOCK
先日、英国のドラマ「SHERLOCK」が放映されてました。
シャーロック・ホームズが現代にいて、活躍する・・・というストーリーです。
当然携帯やパソコンを使いますし、馬車じゃなくタクシーに乗りますが、気難しいところや驚異的な洞察力、土壌や薬物、生体の知識は原作通りという設定です。
ワトソンくんも原作どおりですが、シャーロックの活躍を新聞に投稿するのではなく、ブログに書くという設定。
90分の3回シリーズでしたが、非常に面白いドラマでした。
僕がシャーロック・ホームズにはまったのは小学校高学年の頃、岩波少年文庫のシリーズからでした。ホームズの本を全て読んだ後、新潮文庫版を読んだのですが、子供向けと内容が違うことに驚いたことを思い出します。
子供の頃は、自分が見たものや自分の周りがすべての世界で、小学校や子ども向けの本など、外のことを知らない小さな世界だけで暮らしてる感じでした。
でも字の小さな文庫本を読んだら、岩波少年文庫と同じタイトルがえらく詳しく面白く書いてる。
限定されてた世界の外に広がるほんとの世界を初めて知るきっかけになったのがシャーロック・ホームズだったのです。
また読み返したくなりました。