源義経とアイヌとイザベラ・バード

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は、脚本家の腕が素晴らしく、歴史的な史実をうまくエンターテインメントとして作り上げています。特に、菅田将暉の源義経は、これまで演じられてきた源義経のイメージを塗り替えてしまった感じです。

源義経伝説は各地に残っているようです。武力に特別秀でていた八幡太郎義家のひ孫で、当時の常識を覆す戦術は、驚きと共に強さとして歴史に残っています。

明治初期にアジアを旅して、貴重な書物を残したスコットランド人地理学者のイザベラ・バードは、「日本奥地紀行」の中に北海道を訪れたときの記録を書き記しています。

「副酋長が私に、病人に対して親切にしれくれたことに対するお礼として、外国人が今まで誰も訪れたことのない彼らの神社に案内したい、と言った。
「ジグザグ道の頂上の壁ぎりぎりの端に木造の神社が建っている。」「明らかに日本式建築である。」
「棚には歴史的英雄義経の像が入っている小さな厨子がある。」「義経の華々しい戦の手柄のためではなくて、伝説によれば彼がアイヌ人に対して親切であったというだけの理由で、ここに義経の霊を絶やさずに守っているのを見て、私は何かほろりとしたものを感じた。」

とあります。
日本建築の神社であることから、いつの時期かに建立したのは東北地方から来た日本人なのか。アイヌ人に親切であったという伝説は、判官贔屓の私たちにも嬉しい伝説ですが、アイヌ人に親切にしたイザベラ・バードがここに招かれたこともまた興味深いです。

新米を食べる

お米はいつも作り手がイメージできる状況の玄米を30kg単位で買って、10kgずつ精米して食べています。
今年も新米が出る前に30kgを買ったので、やっと新米が食べれます。ちょうど、今日は新嘗祭だったので、先週買ったミルキープリンセスを精米して、お昼にたっぷり食べました。ミルキークイーンの穂を短くして、作りやすさと倒れにくさを改良した品種のようです。
錦町の帰りに、廿日市の山の中の綺麗な集落の産直の施設で購入。
お米は、水で育つ作物なので、綺麗な地域の水で育ってるものが美味しいように思います。

瀬戸内海クルーズ

以前から乗りたいと思っていた、瀬戸内海を縦断するSEA SPICAに乗ってきました。
瀬戸内海汽船とJR西日本が提携して、宇品港と三原港を1日一往復するもので、東向き航路では三之瀬と大久野島、瀬戸田に停泊して13時過ぎに三原着。その後、西向き航路では瀬戸田、大久野島、御手洗に停泊します。
音戸大橋、安芸灘大橋を通った後、風浪の穏やかな豊田灘を通って島の多い瀬戸田に向かいます。大型船がほとんど通らない海なので、穏やかなクルージングが楽しめます。
県外の人は三原発、夕方広島着。広島の人は朝宇品発で瀬戸田途中下船で瀬戸田観光という設定ですね。
大久野島には初めて上陸しましたが、人間の何倍も兎がいて面白い風景でした。

滝と紅葉

 紅葉が見たくなって、特に調べることもなく家を出た。瀬戸内に流れ込む川の上流にはいいとこがあるだろうと。
五日市、廿日市、大竹、岩国にはその河口があるので、錦川上流を目指す。
道の駅で案内板を見てると、親切な地元の方が寂地峡がおすすめと教えてくれたので行ってみる。
人も多くなくて、花崗岩の隙間を削って出来上がった滝を眺めながら丘を登る。
紅葉もとても綺麗。
山口県は人と自然のバランスがちょうどいいように感じます。広島は人の方がちょっと多すぎる印象。