アルゼンチン戦

昨日の日本代表×アルゼンチン戦。
アルゼンチンは時差ぼけと移動の疲労があったとはいえ、そうそうたるメンバー。
そこに勝つというのは、完全に想定外でした。
びっくりしたのは、日本代表の適応能力の高さ。
オシム→岡田→ザックと、招集メンバーは大きく変わること無くチームとしては一つの流れでつづいていると思います。それでも、監督が変わるたびに、その都度しっかり対応しているというのはすごいと思います。
今回は、ゾーンで守備をするということと、縦の攻撃のスピードアップ。無駄なパス回しはしないということがテーマだったと思いますが、すべて及第点だったと思います。
ボールの保持率は1/3程度でしたが、決定的なピンチもなく、逆に得点と、決定的なチャンスが何度か。
出場した選手はそれぞれポジティブなアピールも出来ていました。
ここを出発点にできるザッキローニ監督はラッキーだと思います。
次のアウェーの韓国戦で本当の現時点での実力が測れると思います。
西川や槙野の活躍もあわせてぜひ期待したい。

ザ・ホワイトハウス

昨日から、BSジャパンで「The West Wing」の吹き替え版「ザ・ホワイトハウス」が再び放映されました。
ファーストシーズンは22回。
以前、NHKで放映されて話題になったドラマです。

http://www.bs-j.co.jp/whitehouse/index.html

ホワイトハウス西棟つまりアメリカ大統領官邸に勤めるスタッフたちを描いたドラマ。
アメリカの政治システムや、アメリカの民主主義、メディアや支持率など、大変興味深い内容です。
映像のクオリティも脚本もよくできています。もちろん制作費も莫大な額だったそうです。
輸出を前提にドラマを作ってるので、それも可能なのでしょう。

泡沫候補だった元数学者の大統領候補が、若いスタッフたちの活躍で奇跡的に大統領選を勝ち抜き、選挙スタッフがホワイトハウスの中枢スタッフとして活躍する話ですが、日本の政治状況に近いところも多々あります。
昨日の第一話では、大統領が自転車事故で怪我をする話。
民主党による政権交代を成し遂げても、スタッフのミスや、失点を恐れる大統領の弱腰で、支持率がどんどん下がります。この調子では中間選挙も勝てず、再選は難しいというところまで追い込まれます。
それを反転させるのがこのドラマの重要なストーリーとなります。日本ではどうなるのでしょうか。

「日本辺境論」内田樹

内田樹さんの「日本辺境論」を読んでみました。
日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できる・・・という日本論です。

具体的なエピソードも多く、非常に読みやすく、深くうなずいてしまう所も多く、あっという間に読んでしまいました。

僕は15年ほど前から、日本とは何か?という答えの無い疑問を解明すべく、いわばライフワークのようにいろいろ見たり考えたりしてるのですが、、、
この本の初っぱな23ページ目に、、、

「私たちが日本文化とは何か、日本人とはどういう集団なのかについての洞察を組織的に失念するのは、日本文化論に「決定版」を与えず、同一の主題に繰り返し回帰することこそが日本人の宿命だからです。」

とあります。
地球が半永久的に太陽の周りを回るように、日本人は日本人論を繰り返し繰り返し問い続けるのです。
この回帰性が逆に日本の特徴だという話。

20年ほど前に、大学の卒業設計で、色々考えて一つのプロジェクトを行いました。どうも納得いかなくて、短時間で二つ目の設計を行って完成させました。その両者に共通するテーマが、循環性でした。
循環する大きなシステム対して、カーブボールを投げるようにひねりを加える小さな作業が、都市に建築をつくること。ということを表現したかったのだろうと、今になってみれば客観的に考えることが出来ます。

この本の、若干自虐的な知識人的文体は気になりますが、非常に楽しめて、為になるうえに、表現の巧みさを感じることができる、いい新書でした。

今年の広島はエジプトより暑かった。

今年の8月の暑さは異常でしたね。
とにかく、広島は雨がなく、非常に乾燥した暑さでした。
直射日光は激しく注いでいますが、風さえあれば日陰は過ごしやすく、これまでの蒸し暑い夏とはまるで違う暑さだと感じました。

なんとなくアテネのような地中海性気候のような暑さかな?
と思って調べてみた結果がこちらです。

          平均   朝の   午後の
     平均気温 最高気温 平均湿度 平均湿度 降水量
ローマ平年 23度  28度  84%    68%   20mm
広島平年  27度  30度  85% 71% 65%   100mm
アテネ平年 27度  31度  58%    61%   6mm
カイロ平年 27度  33度  85%    38%   0mm
台北平年  29度  32度  87%    72%   276mm
広島2010年 30度 35度     62%      5mm

広島の平年値は、ローマよりもやや暑く湿気ていて、台北よりもやや涼しく乾燥しているという感じですね。
今年の広島の8月は、アテネよりも暑く湿度はおぼ同じ。カイロよりも暑く、台北よりも暑かった。
という感じです。

降水量や湿度の傾向でも、やはりアテネが一番近いですね。平年よりも湿度は10%低かったわけです。
オリーブや柑橘類の生育に適した気候です。農作物は大丈夫なのでしょうか?

今回は、地球温暖化というよりも、太平洋の海水面の温度が原因だったようで、日本列島をすっぽりと長期間高気圧が覆っていて、台風もできない状況です。