アルゼンチン戦

昨日の日本代表×アルゼンチン戦。
アルゼンチンは時差ぼけと移動の疲労があったとはいえ、そうそうたるメンバー。
そこに勝つというのは、完全に想定外でした。
びっくりしたのは、日本代表の適応能力の高さ。
オシム→岡田→ザックと、招集メンバーは大きく変わること無くチームとしては一つの流れでつづいていると思います。それでも、監督が変わるたびに、その都度しっかり対応しているというのはすごいと思います。
今回は、ゾーンで守備をするということと、縦の攻撃のスピードアップ。無駄なパス回しはしないということがテーマだったと思いますが、すべて及第点だったと思います。
ボールの保持率は1/3程度でしたが、決定的なピンチもなく、逆に得点と、決定的なチャンスが何度か。
出場した選手はそれぞれポジティブなアピールも出来ていました。
ここを出発点にできるザッキローニ監督はラッキーだと思います。
次のアウェーの韓国戦で本当の現時点での実力が測れると思います。
西川や槙野の活躍もあわせてぜひ期待したい。

祭りの終わり

2年半前から予選が始まって、本選が丁度一ヶ月。
長いようで短いサッカーのお祭りが終わりました。
おそらく、喜んでる人が一番多いと思われるスペインが優勝。
試合だけじゃなく、数々のジンクスを破っての堂々たる優勝でした。
しかしpaulはすごかったですね。

8試合すべて当てるのは1/256の確率だそうです。
粘菌を使って迷路の実験をしたケースがありましたが、うまく迷路を抜けていくそうです。
未来予測能力が、粘菌やタコにはあるのか?
生き物は不思議ですね。

いろいろな国のいろいろなサッカーがありましたが、総じて強かったのはコレクティブなサッカーです。
連動性、攻守のつながり、強さと激しさ、勝負への執着。
当たり前のところがきちんとできてるところが最後まで勝ち残りました。
金満クラブの高給取りフットボーラーは、酷使されたシーズンの終わりのためか、ほとんど活躍を見ることなかったですね。
個人に頼ってるチームも。

決勝は、中国代表のカンフーサッカー顔負けの橙海賊と、赤い騎士達。
カンフー×サッカーの試合です。
去年のCLの時のように、最後にイニエスタが決めてくれました。
早死した友人の名前をアンダーウエアに書き込んで望んだ試合の最後の最後に決めるなんて、、、、
あのスペイン嫌いのバルセロナでも、国旗が窓から下がったということなので、本国では相当な盛り上がりだったようです。
サッカーが勝った決勝でした。

2009年のCL決勝でチェルシー相手にぶち込んだイニエスタのゴール

明後日から、Jリーグ開幕。
さあ現実に戻って、我が街のクラブを応援しよう。
広島は、けが人もほとんど復帰し、若手もどんどん台頭してきています。
稼働できる選手が足りなくて岡田ジャパンのようなサッカーをしていた前半と違って、華々しい攻撃的なサッカーを展開してくれそうです。

スペイン×ドイツ

ドイツ代表は全員自国リーグ所属選手で、スペイン代表は3人を除いた全員が自国リーグ所属選手。
2ヶ月前のチャンピオンズリーグで決勝に進んだバイエルンと優勝したインテルに負けたFCバルサ。
オランダ代表のスナイデルが所属するインテルに負けた両チームの選手たちが引っ張る準決勝の一戦は、お国の特徴が一番発揮されるゲームとなりました。
ドイツは若返りに成功し、エジルなどいい選手が活躍しましたが、最初から受けに廻ってしまって、最後までスペインのペースを崩すことができませんでした。オシム流に言うと、相手をリスペクトしすぎたという状況でしたね。
オランダは逆に最初から主導権をとりに行くのではないでしょうか?

今大会は、グループリーグから番狂わせが多く、アジアや東欧、南米の活躍と、一部欧州、アフリカの劣勢が目につきました。
しかし、決勝トーナメントに入って、優勝を目指した戦いの中で、ジンクスを覆す結果が相次いできました。

×欧州以外の開催では欧州は優勝できない。
×欧州と南米が交互に優勝。
×開催国でなければ初優勝は無い。
など。

結果として、オランダとスペインという初優勝を狙う欧州が決勝を戦うことになりました。
今年のスペインは、EURO優勝の時と同じくバルサの選手を主軸に据えています。スタメンでは来季加入も入れれば7人。
その現在のバルサのサッカーを生んだのは、かつてオランダ代表で活躍したヨハン・クライフ。
そういう意味では、決勝はクライフ対決ということになります。
すごくいい試合になりそうですし、どちらが勝っても、サッカーが希望に向かって一歩踏み出すという状況になると思います。
そういう意味では、ドイツ×ブラジルじゃなくてよかった・・・

又、オランダは昔はスペインの植民地。独立戦争で勝利してその勢いでアジアにやってきて、ポルトガルの利権を奪い、スペインポルトガルに代わって江戸幕府と交易を結ぶようになります。
当時の呼び名で言うと、南蛮人と紅毛人の戦さ。ということになりますね。

熱くスピードがあるオランダ。華麗で緩急のあるスペイン。
スナイデル×シャビ+イニエスタ。
170cm68kgの戦いです。

2008EUROでスペイン勝利ののちの楽しそうな映像

選手の帰国

駒野の涙で終わったW杯でした。
キックの精度には絶対の自信を持っていただけに、僕もショックが大きかったです。
帰国後の会見では、なんとか顔を上げて前向きな表情を見せてくれたので、なんとか一安心です。

会見の最後の今野のモノマネ。今ひとつピンとこなかったので、調べてみました。
どうやら闘莉王のコマーシャルの真似みたいですね。

次は南米開催です。今回と同じように、欧州勢は苦戦すると思います。
日本は、「ハエ(fly)がたかるような」サッカーをより進化させた、SuperFlyなサッカーを見せて欲しいものです。
アルゼンチン人でチリを率いたビエイサ監督など複数の名前が上がっています。
ビエイサは98年のW杯と、04年アテネ五輪でアルゼンチンを率いて日本と戦っています。
縁もあるので、すんなり決まるといいですね。
3バック好きなので、槙野などは非常にフィットしやすいかなと思います。
Jリーグは7月14日(水)19:00〜 ×セレッソ戦から再開します。


真似

ついでに、二人の仲よさそうな映像