性悪説に基づく公平性

サッカーのW杯の面白いところは、世界の様々な地域の国とガチンコで対戦すること。
五輪も同じようなものですが、優勝を狙う強豪国が偏ってるものがほとんどです。
ブラジルW杯で優勝はドイツでしたが、準優勝はデフォルトしたアルゼンチン。
ベスト16には、チリやコロンビア、ウルグアイ、メキシコ、コスタリカ、ギリシャ、ナイジェリア、アルジェリアなどが勝ち進みました。
ルールは同じでも、大陸や民族が違えばスタイルが違いますし、常識も違う。
もちろん小さな不正から大きな不正まであると思いますが、対戦をホーム&アウェーにするとか、中立地で行うとか一定のルールを定めています。
性悪説を前提に、その機会を平等にしようという話。
それはそれで、うまくやってきてると思います。

日本代表やACLで日本のクラブチームが中国や韓国、中東と重要な試合をするとき、まずレフリーの笛を注目すると思います。
いかさまか公平か?前半は公平であっても、日本有利の最後の15分辺りで奇妙なジャッジをすることもあるので気が抜けない。
軽く触れただけでFK、ひどい時はレッドカードとか。
日本も日本のホームゲームの時に同じような事をするなら、性悪説に基づく公平性が発揮されますが、基本的には審判買収はしてきていないと思います。
その代わり、サッカーで相手を凌駕しようと努力してきた。
常に2点差でリードしていれば勝てるはずなので。
その正直者の努力が、Jリーグを盛んにしてきたし、代表を強くしてきたと思います。

不正で勝とうとする国やチームは、自由に動かせる金を独裁的な政治家やオーナーが下々に命令することが多いですね。
野球の某球団のようなものか。
Jリーグも、最初は野球のように独裁オーナーが権力を振るおうとしたけど、なんとか排除したことが今の状態につながってると思います。
川淵さんもいろいろ言われていますが、いいハンドリングをしたのではないかと思います。
一つ間違えば、今回の事件でもヒヤヒヤしないといけないこともあり得たわけなので。

FIFAの巨大不正発覚も、脱税捜査が主。
審判買収のような小さな不正は今後も続くでしょうね。
これまでどおりサッカーを大切に思って、真摯に向き合うことで能力を上げて、実力で凌駕することを今後も続けるしかないように思います。
地道にコツコツと。

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アッギーレ

アッギーレ窮地。
地元のニュアンスでは、恐らくクロだが、有罪の判決は出ないだろう。
なぜなら、これまでのケースもそうだったから。
別に珍しくないそうです。

かつて問題になった、相撲の無気力相撲と同じ。
問題にしたのは、相撲が好きでもなんでもない人たちで、相撲好きな人達は、八百長も含めて楽しんでた。

小市民的潔癖性で、外国の文化を判断するのは不可能。
理解不能な事柄もありうるという前提で、異文化を理解する姿勢が必要だろうと思います。

今から7〜8年前、カンプ・ノウで、FCバルサとアトレチコ戦を観ました。
Fトーレスのカウンターでアトレチコが先制しましたが、後半の終わり頃微妙な判定でFK。
ロナウジーニョが決めて同点という試合。
バルサは日本で行われたCWCで優勝し、帰国してすぐの試合。選手はヘトヘト。
誰も何もいいませんでしたが、阿吽の呼吸で納得した試合でした。
ちなみに、アトレチコの監督は、アッギーレさんでした。

ガンバ大阪おめでとう

一年のリーグが終わりました。
優勝したガンバ大阪おめでとう。劇的な優勝にふさわしい素晴らしいサッカーをしてたと思います。
降格した3クラブは、降格した原因を分析し、強くなって昇格してきて欲しい。
広島は、18クラブの8位という見事に中位でシーズンを終わりましたが、いろいろドラマが有りました。
2月22日から12月6日までで51試合。ガンバに次ぐ2番目に多くの試合をこなしました。来年はゼロックスもACLもない寂しい年になりますが、ゆっくり体を休めて優勝を目指すチームに創りあげて欲しいものです。

今年は、優勝したガンバの総勝ち点は63。平均1.85です。
去年の広島63、一昨年の同じく広島64ですので、近年の平均的な優勝ポイントだったと言えます。

シーズン前半は、C大阪は浦和よりも順位が高く、広島と首位を争う時期もありました。
逆にG大阪は12節までは降格ライン。両者が入れ替わったのがGWあたり。広島もその辺りから優勝争いから後退し始めます。
丁度ACL7〜8試合戦ったあたりですので、大きな重荷がずっしりとのしかかってきた時期です。ACL出場クラブはとてもサッカーをする状況ではなかったと思います。
浦和はその頃から優勝レースのトップを走ります。
浦和が足踏みを始めたのが26節から。9月27日。26節から最終節までの9試合で得た勝ち点は9。一年間このペースだったら降格するレベルです。最後の2試合の失速が話題になっていますが、その失速は26節から始まったと見るべきでしょう。
皮肉なことにC大阪戦。C大阪は、その26節以降9試合で得た勝ち点が8ですから、浦和の失速の深刻さが理解できると思います。
最後の3試合で勝ち点3とれてれば優勝だったのに、勝ち点1しか取れなかった。
2試合の失速ならば、選手のメンタルが問題かもしれませんが、2ヶ月の失速期間で修正できなかったのは指揮官の責任が問われてもおかしくないと思います。

広島は10節までに得たのが20ポイント。平均2。それ以降24試合で得たのが30ポイント。平均1.25。
もしも一年を通じて平均1.25ポイントを前後してたら、甲府のような感じで降格争いに巻き込まれていたと思います。
前半の貯金のお陰で中位にとどまっていただけで、失速以降はかなり深刻だったと見るべきでしょう。
この3シーズンは、監督交代や連覇など嵐のような時期でした。
安定して勝てるチームにするためにも、今オフや来シーズンは足元を固めることに専念して欲しいものです。

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Jリーグ優勝は?

残り2節の段階で、首位の浦和と、二位のG大阪の勝ち点差は2。得失点差はGが+5。

両チームと、その対戦相手の直近五節の平均勝ち点順に並べるとこうなります。
そしてその数値*2節の勝ち点。

A)G大阪 2.0 *2=4.0 59+4=63
B)鳥栖 1.8 *2=3.6 56+3.6=59.6
B)名古屋 1.2 *2=2.4 42+2.4=44.4
A)神戸 1.0 *2=2.0 45+2=47
B)浦和 1.0 *2=2.0 61+2=63
A)徳島 0.2 *2=0.4 18+0.4=18.4

浦和は+2ポイント(2分?)で63、G大阪も+4ポイント(1勝1分?)で63 得失点差でG優勝という流れ。

浦和は対戦する相手も含めた3チームで一番弱い。ヘタすれば2敗。平均勝ち点1を一年間続けると降格するペースです。
Gは3チームで一番強い。2勝する可能性有り。平均勝ち点2を一年続けると優勝するペース。
勢いがあるGと、一年で最悪の浦和という状況。
優勝チームの勝ち点は63か64といったところか。

残り2節の勝敗を想定して並べてみると、、、

67浦和 ○○
65G大阪 ○○
65浦和 ○△
64浦和 ○×
63G大阪 ○△(平均勝ち点)
63浦和 △△(平均勝ち点)
62G大阪 ○×
62浦和 △×
61浦和 ××
59G大阪 ××

ガンバは、2勝するとほぼ優勝。
浦和は、1勝しても安心できない。
最終戦に徳島と対戦するガンバが有利であるが、何があるかはわからない。

さあどうなることやら。