先日、NHKでやってたリサ・ランドールの番組を観ました。
タイトルを見たときから、ある程度予想してた内容で、核心に迫るわけでも、重要なポイントを説明するわけでも無い番組作りでしたが、面白い理論を紹介するという意味では有効な番組だったのではないでしょうか。
ある程度予想できていたのは、以前ルーディ・ラッカーの本をいくつか読んでいたから。
リサも軽く紹介していましたが、19世紀に書かれた「Flatland」(邦訳:二次元の世界< 絶版>)からスタートしてるようですね。
つまり三次元世界に生きる僕たちが、二次元世界をイメージすることで、四次元の世界をなんとかイメージできるというもの。入手できるものではルーディ・ラッカーの「四次元の冒険」とか「思考の道具箱」をお奨めします。面白いですよ。ラッカーも、Flatlandから影響受けて書いてます。
僕たちが認識している空間は、あくまでも僕たちのセンサーとそれを解析する装置(脳)によって作り上げられているわけで、センサーの入力する対象や解析する装置が違えば当然認識する空間も違うわけです。センサーの無い単細胞生物や、生き物を構成する細胞も、それなりに外部空間を認識していると思うのですが、どう感じてるのでしょう?少なくとも僕たちと同じ三次元空間ではないと思います。
リサがいってるのは、三次元宇宙が複数存在し、ブラックホール(及びホワイトホール?)で相互がつながって、重力エネルギーが移動している。それらの三次元宇宙の周囲には五次元宇宙が存在しているということ。
それだけだったら、それほどびっくりする話じゃないと思うのですが、それが色々の科学的な未解決の問題を解決することにつながると僕は思っています。五次元空間では当たり前のことが、三次元空間では奇妙な現象として現れてくるのです。時間の問題や、夢や脳の問題など。場合によったら死後の世界のようなものも、説明つくかもしれないです。釈迦や禅の悟りも5次元世界を知覚するという事だったのかもしれません。
とりあえず欧州で、ブラックホールを人工的に作り出す実験をするようなので、成功したら理論物理学が大きなスピードで変わるかもしれないですね。