食物連鎖とか、エネルギー保存の法則など理科の時間でならったけれど、人間の力で、この連鎖を生み出すのはかなり大変です。
食物連鎖では、人間は最終消費者であり、エネルギー保存の法則では、人間は二酸化炭素や熱を生み出してそれっきりという感じですから。
微生物の力を借りて、食物の最終形である排泄物を、肥料(養分)に変えることはできますが、循環させるにはほど遠い状況です。
エネルギーについては、恐竜が生まれるはるか昔に埋設された化石エネルギーを燃やしているだけで、人間に必要なエネルギーの本質的な生産はまだまだ先の話でした。
燃料電池も実用化するまでのコストにはほど遠いようですし。
なんと、微生物を使って天然ガスをつくる技術の可能性が出てきたようです。
これは、現在の地上の二酸化炭素を使うので、燃やしてもトータルの二酸化炭素料は変わらない。
二酸化炭素を基準にエネルギーの循環を考えれば、一応循環する輪がつながるということです。
もちろん実用化までには長い時間と、お金と情熱が必要ですし、産油国やエネルギーを握る大国の横やりも入るでしょう。
しかし、未来を楽観できるだけの技術を人間が持ちえているということを、改めて実感できるニュースでした。