CO2から天然ガス生成

CO2から天然ガス生成

食物連鎖とか、エネルギー保存の法則など理科の時間でならったけれど、人間の力で、この連鎖を生み出すのはかなり大変です。
食物連鎖では、人間は最終消費者であり、エネルギー保存の法則では、人間は二酸化炭素や熱を生み出してそれっきりという感じですから。

微生物の力を借りて、食物の最終形である排泄物を、肥料(養分)に変えることはできますが、循環させるにはほど遠い状況です。

エネルギーについては、恐竜が生まれるはるか昔に埋設された化石エネルギーを燃やしているだけで、人間に必要なエネルギーの本質的な生産はまだまだ先の話でした。
燃料電池も実用化するまでのコストにはほど遠いようですし。

なんと、微生物を使って天然ガスをつくる技術の可能性が出てきたようです。
これは、現在の地上の二酸化炭素を使うので、燃やしてもトータルの二酸化炭素料は変わらない。
二酸化炭素を基準にエネルギーの循環を考えれば、一応循環する輪がつながるということです。
もちろん実用化までには長い時間と、お金と情熱が必要ですし、産油国やエネルギーを握る大国の横やりも入るでしょう。
しかし、未来を楽観できるだけの技術を人間が持ちえているということを、改めて実感できるニュースでした。

エタノール燃料、自動車用に普及の兆し

エタノール燃料、自動車用に普及の兆し

エタノールをガソリンに混ぜて自動車用燃料として使うことは、ブラジルなどトウモロコシなど安価な穀物生産国では昔から行われてきていた。
燃料電池が究極の新エネルギーであるが、そこで必要となる水素の生産が今後の課題となっているところ。まるっきり新しいエネルギー源の生産と流通を新しく始めるには、立ち上がりに時間がかかりすぎるから、現在の燃焼系のエネルギー流通のルートを使うことでなんとかスムーズな立上がりにしたいという事だろう。
燃料電池の水素供給源としては天然ガスが有力だが、燃焼させるほどではないが二酸化炭素が出る。アルコールももちろん二酸化炭素は出るが、アルコールの場合は、光合成によって大気中の二酸化炭素を集めたものを再放出するだけだから害はない。
化石燃料は、化石燃料が植物だった時代と、現在のエネルギー交換をしているということだから、現在の短期間で交換をするほうがもちろん僕たちには助かる。

農業のコストは最終的に人件費に比例するので、日本で大規模農場をつくってエタノール生産コンビナートをつくるなんてことは現実的ではないが、広がりつつある砂漠地帯に緑化も兼ねて新種のアルコール用穀物を大量に植えると言うことは十分考えられる。特に世界的に雨量の変動がかなり大きく変わっているので、水が確保できる地方では可能性があるかもしれない。インダス川流域は雨量が増えてるみたいなので、パキスタンの砂漠あたりで大規模農業油田なんてありうるかもしれない。

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機械と電子機器

Nikonから噂の新しいデジタル一眼レフが出た。
一年経ったら旧機種というデジタル業界なので、年に何度か建物の写真を撮りたい自分にとっては、悩ましい。

愛用しているNikon FM2は、10年ほど前に買って、レンズをすこしずつ買い足してきた。
この頃の工業製品で一番コストがかかるのは金型だった。だからモデルチェンジの頻度は少なく、当然長寿商品となることを前提とした開発が行われた。
しかし今は一番コストがかかるのは半導体部品。これは印刷的なコストのかかり方だから、一気に大量につくると安くなる。
だから同時期に、同じ機能で表面だけ変えた商品が大量に出回ることになる。当然早期に陳腐化することが開発の前提になる。

デジタル一眼レフを買えば、建築の写真だけでなく、日常的に写真を撮る喜びが復活するかも知れないが、単なる期待を消費するだけのような気もする。FM2のように付き合えるデジタル一眼レフが出るまで待とう。
枯れても味のある道具がデジタルの世界でも可能なはずだから。

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2005/0420_d50_02.htm

二酸化炭素削減

いよいよ京都議定書発効
新聞にはそこそこの量の記事が掲載されていたが、相変わらず非常にわかりにくい。
僕たちに直接関わりがないところで二酸化炭素が削減される努力が為されることだと思うが、建築に関わるレベルでも多少関わってくるので、今後の成り行きを見守ってゆきたい。

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