倉敷のクラフトフェア

日曜日に倉敷のクラフトフェアに行ってきました。
雑誌「住む」に載ってたイベントで、色々なジャンルの作家達がそれぞれの作品と一緒に並んでいて、結構楽しめました。
半年ほど前から陶芸を習っているので、焼物は面白かったですね。
収穫は大根おろし器。木のフレームに、竹製のトゲが一個ずつはめ込んでいるものです。
大根がダイナミックに削れるみたいなので、到着を楽しみにしています。

倉敷は久しぶりだったのですが、独特の文化と、それを守る姿勢が気持ちよかったですね。
広島は商業都市なので、守るべき文化があったかな、、、、というと考えてしまうのですが、、、、
倉敷に限らず、長い年月とお金と作家の努力が今の文化を生んでいると思います。頑張ろうと思って帰ってきました。

ポルノグラフティ&因島

今、リビングの横にあるテレビでポルノグラフティ(因島出身)の番組をやってる。
僕の母方の先祖は瀬戸内の島出身なので、瀬戸内出身と聞くと、他人とは思えない。
うちの先祖は大長みかんの島の隣なので、縁はなかったのですが、去年はフットサルの試合や、子供のお供で大山祗神社(鎧を見たかったらしい)の途中よったりして、なんとなくイメージは湧く。
ちなみに、村上水軍は三つの根拠地があって、因島、能島、来島なのですが、僕の母方の名字は能島村上水軍の居住地に多いらしい。だから、因島というといとこのようなものか。近藤等則は来島水軍の根拠地の出身なので近藤さんもいとこかも。

で、去年因島に行ったときに、ロードサイドにある柑橘類ショップに寄ったら、ポルノグラフティの写真があったので、いろいろおばちゃんと話したら、メンバーの一人のお母さんと友達らしくて、地に根付いた感じが結構印象に残ってた。
ボーカルの子も、隣の島出身の中学時代の野球部の監督によく似てるし。(島の男の子は、結構やさおとこが多いんですよ。)

隣でやってる番組もNHKなので、NHkノリなんですけど、地に足がついた感じでいい感じです。最初は「ようこそ先輩」(だったかな?)かと思ったくらい。

明治までは瀬戸内はほんとに栄えていたみたいで、当前文かレベルも高かったはず。しかし今は柑橘類が構造的不況なので、広大なひなたぼっこ空間という感じ。
その番組は、ポルノグラフティが地元の子供?を招待した3日間のライブをレポートしているのですが、子供とアットホームな感じが結構いいです。音楽は気持ちがストレートに特に伝わるのでいいですね。

瀬戸内の島は、藤原純友や空海、平清盛、村上武吉などアンチヒーローが活躍した舞台なので、地中海で言うと、コルシカ(ナポレオン)
やシシリア(コルレオーネファミリー)みたいなところであるとは思う。
実際、芸予諸島などは越智一族が仕切ってた地域なので、中国の越滅亡後の王族がルーツだし、ほんとに怪しいところが興味ある。
明治のはじめに調査した人口は、愛媛と新潟がトップだったみたい。どちらも越族の土地。海洋民族だ。
今でも越の地(福建省)から、違法の入国者がどんどんやってきてる。
自由を武器に富を求めてチャレンジするという海洋民族の血が瀬戸内の民に流れているということを改めて感じた。
文化人類学に言うと、東アジアを中心に東南アジアまで分布する稲作&海洋民族は倭族というらしいのですが、イエスキリストも共通の出生伝説をもっているので、中東までもつながっているんじゃないかと、最近いい回っているけどどうでしょう?
朝鮮半島から日本、中国沿岸部に、聖徳太子やキリストのような伝説が非常に多いみたい。キリストのお父さんは船大工だし。

騎馬民族も海洋民族も文字を残さないので、現在では完全に消え去ってる感じですが、僕たちの先祖は畑を耕す前は、海や草原を駆け回ってたと思うし、その血を受け継いでいると思う。
建築を考えるときにできるだけ根源に遡ってイマジネーションを作ろうと思う。
僕の場合、どうしても海や草原がちらちらする。間違っても山間の風景は浮かんでこない。
きっとみんな育った原体験や文化体験が根底にあると思う。
文化は、先天的に伝わるのではなく、生活習慣を通じて伝わるものだから、建築の設計をするということは、文化や生活習慣のコミュニケーションであるわけですから、結果としての建築も面白いけど、クライアントとのコミュニケーションも非常に楽しんでます。
今日はポルノグラフティとの思いの外近い文化習慣が面白かったということです。

意味もなくずらずら書いているのは、今福屋で広島の陶芸作家展をやってて、僕の陶芸の先生(上原悟志さん)のぐいのみ買ったので気分よくお酒飲んでるせいです。

陶芸再開

今から十数年前に一年ほど陶芸をやっていました。
現代美術作家の杉浦さんが講師と言うことだったので、ふつうの教室とは違って、ちょっとした会話もすごく刺激的な時間でした。
先日、フリーペーパーを見ていたら、知人の陶芸家が教室をやっているとのこと。
伊賀で修行し、現在は三次の奥で窯を構えている上原さん。
ここれも縁だと思って早速参加。

陶芸は、粘土の感触を思い出すだけで時間切れ。月に二回だが、なんとか時間を作って続けたい。

古い家をギャラリーに

先日、妻の知人の女性作家3人(洋服、染、織り)が小さなギャラリーをつくるというので、お手伝いに行ってきました。
場所は、呉市の広大川の西岸にある小さな町。
木造平屋で、結構古くなっているけど、中庭に昔の煙突(こんにゃくやさんだったらしい)が残っていたりしてなかなかいい味のご老体という状況。
僕は完全なお手伝いのつもりなので、どんな空間をつくろうとしているのか非常に楽しみだった。
室内は天井をぶちこわしているので、小屋梁も屋根の垂木も野地板も見える状態。
壁は繊維壁や樹脂系の塗り壁など部屋によっていろいろ。
僕は小屋裏に大きく明いたスペースを工事中の我が家の端材を持ち込んで大工仕事。

古くなった壁をはがしているうちに、はがした壁が素敵ということになって、内装は既存の壁をはがすだけ仕上。
床は、構造用合板に、泥と墨汁を塗って、乾いた後にオイルで押える。
土間風のスペースだけは、ペンキを塗ろうという話が、今日の電話で壁をはがすことにしたとのこと。

人間が直接手を下して美しく整えるという行為は非常に貴いことだが、そこを外したときに一瞬現れる表情の美しさもきちんと評価出来るようでありたい。
単に壁をはがすと言う行為によって現れた古い建築の表情の美しさ(?)を自信を持って空間として仕上げてゆくことの面白さに便乗させて貰って非常に楽しめた一日だった。
今度は庇のトタン張りと、電気の配線工事をやるので、その時にはある程度の輪郭は浮かび上がっているだろう。
一つ一つの作業を通して、あれはいいけどこれはだめよねーという感じで手探りで進むのだが、なんとなく時々やってる素人フットサルに似てる。
具体的に玉を出すことでお互いがコミュニケーションするような感じですね。

老子と利休の練習問題のような感じになるかな?と今の段階では思っています。
10月完成予定