韓紙

yanban.jpg

今建築中の自邸の壁材に、韓国の紙を貼ろうと思っています。
オンドル部屋につかわれているものです。
日本の和紙のように(和紙のルーツです)、楮が原料の紙で、テクスチャや色がいろいろあります。

ソウルの仁寺洞に韓紙屋さんがあるのですが、広島から出ているフェリーにも一度乗りたいと思っていたので、釜山に行くことに。しかし釜山には韓紙工芸の店はあるようなのですが、紙の種類がどの程度アルかは行ってみないとわからない。
それであれこれ探していたら、以前行った安東郊外の河回邑の近くが韓紙の産地だった。豊山韓紙と呼ばれる結構高品質で有名みたい。そういえば前回行ったときもいろいろ探した記憶がありました。
その工場では、手漉きの体験とかもできるし、数も量も豊富なようなので、結局釜山は素通りして安東に行くことに。

となれば当然河回邑に行きますし、そうであれば古民家に泊まりたい。
そこで又調べたら、なんと重要文化財級の両班住宅が宿泊できるようになっている。
これまでも、民泊として古民家には宿泊することが出来たが、これはいわゆる庶民の家に泊まるというかんじだから、あちこちに現代に迎合している感じが否めない。

前回、真っ先に行った臨清閣が泊まれるのは非常に嬉しい。
他は、ちょっと遠いので次の課題にしたい。
しかしびっくりしたのが、そんな一軒の古民家がそれぞれHPつくっているだけならまだしも、独自のドメインをつくってたりする。

臨清閣
知礼芸術村
水涯堂
養士斉
松韶古宅

韓国語のサイトは、エキサイト翻訳で翻訳すれば、なんとか読めます。

クレー美術館/ベルン

351-dscn1386.jpg

クレー美術館がもうすぐできるそうです。
財団と遺族のコレクション4000点が一堂に展示されるそうです。
設計はレンゾ・ピアノ。相性抜群ですね。

ジャッドは、世界中の公共美術館に大作を点在させるよりも、作家の出生地(又はゆかりのある町)にまとめて美術館をつくるべきだと言っていましたが同感です。
スイスに非常に行きたくなりました。

クレー美術館

うれしの

uresino.JPG

taisyouya.JPG

某雑誌で嬉野温泉の特集をしていたので、北九州から目的地に行く途中、寄ってみました。
古い温泉地で、侘び寂びにかなり近づいている印象がありました。
ここで温泉豆腐(美味しんぼで紹介されたらしい)を食べて、古い旅館の温泉に浸かって、吉村順三の「大正屋」をちょっと覗いてみました。

大正屋は、連休中であるし、端午の節句が近いこともあって、非常に人が多かったけど、端正な吉村建築を堪能できました。

いのちのたび博物館

inoti.JPG

大型連休に九州に行って来ました。
仕事で九州に行く用事もあったので、それに便乗してその周辺を廻ってきました。
先ず立ち寄ったのが北九州。

「いのちのたび」と聞いて、施設の名前と思う人は少ないと思います。
正式名称:北九州自然史・歴史博物館は、「いのちのたび博物館」というのが通称?とされています。
どこにでもありがちな、自然史、歴史、考古博物館を一体として再構築した、かなり興味深い博物館です。文部大臣だった有馬さんがトップになって企画したようです。

展示物と空間の融合が非常にうまく計画されています。
生命の進化と、その合理性が、空間体験の中から感じ取れるように計画されています。
大きな歴史の流れと、詳細の情報。このバランスも、うまく整理されています。
初期投資にお金かけすぎて、リニューアルはどうか?と思いましたが、きちんとお金かけて整備しているので、一度見ただけでは厭きないですね。
これで二度目ですが、年に一回は行ってもいいと思えます。

建築は、若干表現過剰ですが、力が入っているいい建物です。

隣にスペースワールドがあるので、セットで来る人も多いと思いますが、遊園地よりも貝や骨や剥製のほうが圧倒的に勝っています。

いのちのたび博物館