ガンダム THE ORIGIN

2001年から10年がかりで連載されていた安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の映画がついに完成するそうです。
小学生の頃、最初のTVアニメを観ていた世代とすれば歴史の中に生きているということを実感します。
総監督はもちろん安彦良和
ガンダムの名のつくアニメは様々ありましたが、安彦良和が絡んでいるものといないものでは、僕の中ではまるっきり別物でした。
第一話は、いわゆるファーストガンダムで描かれていなかった、ジオン・ズム・ダイクンの活動やシャア、セイラの幼少期から、ジオンと連邦の一年戦争初期までが描かれることになりそうです。
ガンダムシリーズの最大の謎であるシャアの復讐心とメンタリティ。ジオンという国名にもなった革命家。ザビ家やラル家との因縁。
セイラさんのもつ寂しさと陰のある気品。あのとき描かれなかったことすべてが描かれる貴重なストーリーだと思います。

デモ版や冒頭部分はこちらで観れます。

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イスラム

新年早々、フランスで重大なテロ事件が起こりました。
この残酷な事件が新たな問題につながらないように切に願っています。
イスラム教徒がテロ事件を起こしたということではなく、テロ組織がイスラム教徒だったという話です。
911と同じように、西洋社会とイスラム教社会を分断する目的の一連のテロ事件の一つだと思うので、偏見をもつことなく日常生活を送りたいと思っています。
20年以上前、これまでで一番長い旅をしたとき、長くイスラム教の国々で過ごすことがありました。
中国の西安から西の新彊ウイグル自治区、パキスタン、イラン、クルド人居住地域、トルコ。
大学の同級生にはマレーシア人もいましたし、社会人になって知り合った人にアメリカ留学経験のあるインドネシア人も。
イスラム教徒という一つのイメージなどとても持てないほどの多様な印象を今でも持っています。
人種も多様ですし、食文化も性格も気質も当然違う。
当たり前ですが、仏教徒もスリランカからチベット、日本まで非常に多様です。スティーブ・ジョブズも禅に傾倒していましたから広い意味で仏教徒とすれば、相当多様です。
だから、まずは事件に直接関係ない人たちへの偏見を持たないようにしたい。

次に、イスラム教徒について。
ちらりと旅しただけですので雰囲気しかわかりませんが、ひとつ言えることは、彼らは非常に誇り高いこと。
戦後の日本人は、いい人という点では世界一だと思いますが、誇り高いかというとかなり疑問です。
誇り高く生きるよりも、経済も含めた得をする行動をするのが正解という世の中の感覚だと思います。
そういう意味では、清々しさ感じると思います。
だから、生活行動に違和感を感じることがあっても、決して誇りを傷つけてはならない。
これが僕のイスラム教徒に対する行動原理。
旅先でも、仲良かった同級生と話した時でも、ついつい日本の感覚で、ホメイニ師のことや断食や豚を食べないことをジョークで軽く茶化したことがありましたが、洒落にならない感じでした。
わざわざイスラム教のことを知る必要は無いと思いますが、彼らが大切にしていることを決して茶化さない。
それさえ守れれば、平和に暮らしていけると思います。
アメリカ政府やフランス政府は、そこができてないのではないかと思います。

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2014年を本で振り返ってみる

今年は本を130冊ほど読んでいるようです。
ジャンルも作家もバラバラ。
多少整理しながら振り返ってみたいと思います。

地方で小さくコンパクトに暮らすことが今後必要になってくるのではないか?との思いは昔から強く、家や生活に関する物は自ら作り、可能な限り自給自足に近い生活をすることは憧れてはいましたが、まだまだそこまでのスキルが身につかないので、相変わらず本を読んで誤魔化してたなというのが現在の感想。
しかし、世界が破滅的な金融緩和を行い、日本もそこに参加。過剰な生産物が国境を超えて日本に流入するのも間近。
大規模自然災害や、これまでに人類が経験したことのないタイプの不況、それを誤魔化すための戦乱への危機を感じる人も多いと思うが、できるだけシンプルに暮らすスキルを身につける以外に出来る準備はないのではないだろうかと改めて思います。

社会的現実を把握するには、増田さんの「地方消滅」から入ると未来の日本の姿がイメージできると思います。
若い女性の増減率が、その地域の人口の増減を測る指標であることはよく理解出来ました。急には増えないので、今後は争奪戦が始まるかもしれません。
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地方再生の処方箋。地方が自主的、自立的、自律的であるような仕組みが必要になってくると思います。
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具体的なスキル。
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その他。
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ガウディ×井上雄彦

ある縁があって諫早に行ってきました。
帰りにすこし時間が出来そうだったので、検索すると長崎県美術館で「建築家ガウディ×漫画家井上雄彦」展をやってるとのこと。
大好きな美術館ですし、ここの企画はすごく評価してるので行くことにしました。
ただ、それほど期待してたわけじゃない。
ガウディの関連作品はそれほど多くなさそうだったし、バルセロナは一週間ほど滞在して、ガウディ見まくったこともあったので充足感はあった。
井上さんは大好きだけど展示品の少なさを補うつもりでは?という疑いも無きにしもあらずだった。
その時は展覧会のタイトルしか見てなかったし。

諫早から若手大工一家と一緒に美術館に到着。
ガウディの顔のイラストでもう期待度100%
ガウディの学生時代の作品から主要作品の関連資料、最後はサグラダ・ファミリアに至る。
井上さんは、ガウディの生涯を漫画で描く。
和紙に筆。 美術ではないけど、漫画としての絵の力。
ストーリーを描くメディアとして最大限の力を発揮。

後で図録を読んだら、井上さんは一ヶ月バルセロナに滞在し、カサ・ミラにアトリエを構えて制作をしたらしい。

とんでもない才能の建築家と、それをリスペクトする漫画家のコラボレーション。
映画を見終わったような気分になった展覧会でした。
企画した人。ありがとう。面白い仕事でした。

長崎の後は、兵庫、せんだいへと巡回します。

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