リーグ終盤、僅差で並んだチームの中で先行した横浜を、最後の試合で追い越した広島が、見事連覇をなしとげました。
今シーズンは、どこのチームからも広島対策をされ、思うような広島のサッカーが出来ない中で、対策の対策をしたりしつつ、日本一の座につくことができました。
決定的な勝因は、チームコンセプトのとおり、関係するすべての人が一丸となること。そこにつきると思います。
地方都市の中堅クラブでも連覇できる。それは全国の地方都市にも大きな励みとなると思います。
今シーズンの後半に限れば、一位は新潟、二位は鳥栖でした。
来季からハーフシーズンの一位のクラブと、年間の一から三位のクラブがトーナメントで優勝を競うようになります。
地方の身の丈にあった経営をするクラブが、当たり前のように優勝するようになるかもしれないですね。
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ホットロード
能年玲奈ちゃんが映画「ホットロード」で主演するそうです。
「ホットロード」は少女漫画の世界では、伝説的といえる作品で、1986年より別マで連載。
春子が東京に行ったのが86年。その2年後なので、彼女の部屋の本棚には並んでいないという感じ。
中学校の頃、漫画好きな友人から大量に漫画を借りて読んでたころがありました。中に少女漫画の名作もあったので、いくつか読んでみるとあまりの面白さにはまってしまいました。知らなかった世界を知ってしまったカルチャーショックというべきか。
少年漫画や青年漫画は週刊誌の連載が多いせいか、ストーリーが単純で一話が短いものが多い。
表面的な刺激に走るものが多いように思いますが、少女漫画は月刊誌の連載が多く、ストーリー構成がしっかりしているし、人の心の内面や微妙な感情を丁寧に描いてるものが多いように思います。
子供の頃から小説が好きだったので、そういうものを面白いと感じたのでしょう。
青池保子の「エロイカより愛をこめて」「アルカサル-王城-」、吉田秋生の「BANANA FISH」「吉祥天女」「桜の園」、成田美名子の「エイリアン通り」「CIPHER」あたりはかなり印象に残っています。
「ホットロード」も細かい筋は覚えていませんが、大人社会とつじつまが合わなくなった少年と少女の微妙な心を丁寧に描いていたことは強く印象に残っています。
たまたま主人公が暴走族だったというだけなので、ヤンキー漫画と切り捨ててしまうのは惜しいと思います。
世代的には金八先生、尾崎豊、ホットロードという流れ。
吉田修一の「悪人」や、金閣寺炎上を描いた水上勉の「五番町夕霧楼」、年代は違いますが仏映画「禁じられた遊び」などと近い話だった思いますので、からっと描くのか、じっとりと描くのかは楽しみなところです。
日本代表×ベラルーシ戦
昨日のベラルーシ戦は0-1の負け。
その後ポジティブな反応は一切なかった。当然でしょう。
勝つための方法は幾つもあったはず。それは途中出場した山口螢が指摘していました。
相手の裏に抜け出す動きをしていた柿谷を使うこと。ミドルシュートを打つこと。つなぐ回数を減らしてもっと速いテンポでゴールに迫ること。効果的なカウンター。ハーフナーを投入した後はシンプルに電信柱を使ったパワプレーをすること・・・など。
テレビを観てた人はほとんど同じ感想だったと思いますし、解説者や評論家も似たような戦評だったと思います。
問題は、なぜそのような戦い方をしたのか?又はなぜ勝つ戦い方をしなかったのか?ということになります。
ただ勝つためであれば、他の選択肢で戦えばよかっただけです。他に引出しが無いわけじゃないので、その引出しにこだわった理由が何なのか?を考えることがこの2戦の意義となると思います。
先ず、ザッケローニは欧州南米の強豪と華々しく戦って勝ち、ベスト8、ベスト4になることを目指してチーム作りをしています。
一次トーナメントを勝ち抜いてベスト16になることを目指しているわけではありません。少なくとも現時点で。
そこが前回の岡田ジャパンとの大きな違いです。
コンフェデから現在に至るまで、強豪とがっぷり四つで勝つにはどうすべきか?現時点のメンバーを洗練させることでその形をひたすら探っていると思います。
新メンバーは、あくまでもその形に近づくためによりよいピースを探すことはあっても、大きく入れ替えることがないのは、形を探している最中だからだろうと。
本田、香川、長友、岡崎、内田、遠藤を固定し、残されたピースの1トップである柿谷をそこに合わせることができるかどうか?というあたりが今回のチャレンジの一つでしたが、結果は上手く行かなかったようです。
両サイドを上げるために3バックにしても、全体の攻守の重心は変わることなく、単にバランスを崩しただけでした。3バックにするために交代枠を1枚、4バックに戻すために交代枠を1枚使いましたから、今の面子では交代枠3枚しか無い公式戦では実行はかなり厳しい状況にあると思います。
親善試合の回数を考えると、今のチャレンジをいつまで続けるのか?
スペインやイングランド、ブラジルとガチンコで勝つことをいつまで目指すのか?
というところが今後のマネージメント面での焦点になると思います。
W杯直前の合宿で方針を変えても間に合うので、来年の春まではやれるところまでやるという手もあるかもしれませんが、選手たちの自信や国民の期待はそこまで持たないかもしれません。
高い目標のままチームが不安定なまま為す術もなく惨敗したドイツW杯の苦い記憶と、最低の期待感の中で直前に現実路線に舵を切った南アW杯の健闘。
どちらかのようになるのかそれともそれ以外のやり方を選択するのか?
新興国なのでどっちに転ぶかわからない不安定さも、興味深い要素だったりします。