過去の台風被害

今でも話題にのぼる1991年の台風19号、2004年の台風18号は広島に大きな被害をもたらしました。
どちらも非常に似たコースです。

昨日までは、気象庁と異なった予想をしていた米軍も、気象庁とほぼ一致したコースを予想しています。
過去のやっかいな台風とコースが近いのが気になります。
ただ、勢力は弱く、広島に近づくときは温帯低気圧になってるようですから、風はそれほどでもないかもしれませんが、秋雨前線と合流するので、豪雨が気になりますね。

気象庁の予想(8/29)
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米海軍の予想コース(8/29)
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31日9:00の予想天気図
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1991年台風19号
1991年

2004年台風18号
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台風15号

台風15号が近づいてくるようです。
発生してしばらくはスピードも遅かったようですが、31日(土)の上陸に向けてスピードを上げてくるようです。
気象庁の予想では、長崎に上陸した後に周防大島と本土の間を通過して呉直撃、その後日本海?コースです。
国際気象海洋株式会社の予想もほぼ同じ。
米軍の予想は鹿児島に上陸して和歌山、千葉をかすめた後、太平洋に抜けるコース。
似て非なる予想が出るのは、その時期の日本近辺の気圧配置にあります。
朝鮮半島〜日本海に高気圧が有り、太平洋小笠原にも高気圧がある。
その中間の日本列島に低気圧の川が流れている感じ。
そこを15号は通過するのでしょう。
広島が台風直撃するのはおよそ10年に1度あるかないか。
しかしその時は沿岸部は激しく被害を受けます。
明日になれば、コースの予想も変わってくると思うので要注意です。

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谷川健一さんと森浩一さん

週末、谷川健一さんの訃報のニュースが飛び込んできました。その20日前には森浩一さん。
谷川さんは92才、森さんは85才。ご冥福をお祈りします。
丁度、お二人が参加したシンポジウムの古い本([amazon_link id=”4093900612″ target=”_blank” ]沖縄の古代文化―シンポジウム[/amazon_link])を読んでいたのでびっくりしました。

谷川さんは、大きな中央中心の歴史ではなく、地方や地方の人や伝承、地名など地に足がついた民俗学の中心的人物として活躍しました。
「白鳥伝説」「青銅の神の足跡」など記紀のような歴史書から記述を消された金属民の話は非常に面白く日本の古代を知る上で非常に重要なものでした。
「海神の贈物」や、まだ読んでいませんが「海と列島文化」など、南の島に残る古代日本文化の痕跡も非常に興味深い仕事だったと思います。
星野之宣の古代史をテーマとした漫画「宗像教授シリーズ」の「白き翼 鉄(くろがね)の星」は、谷川さんの白鳥伝説が種本となっています。白鳥を神聖視するユーラシア大陸の製鉄技術を持ったヒッタイト一族の末裔が日本に至り勢力を伸ばすが、後に衰退し東北地方に移っていく・・・という話だったと思います。ヤマトタケルノミコト伝説は、それをアレンジしたものだとしています。
日本は、弥生の稲作民がそのまま国家となって今にいたっているように歴史の時間では教わっていますが、もうちょっと複雑だということを知れば、日本文化の複雑性の構造が少し見えてきます。

「太陽」の初代編集長だったとは初めて知りました。
実は、日本の文化の成り立ちに興味を持ったのは20年ほど前の「太陽」の特集がきっかけでした。
もちろんその時期には谷川さんは太陽には関わっていなかったと思いますが、日本の文化の成り立ち又は源流について谷川さんを探す旅だったのか?とも思いました。改めて著作を読んでいきたい。

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MEXICO 68 3位決定戦

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先日、メキシコ五輪の3位決定戦の映像を放映していました。
釜本さんの決定力やフィジカルも素晴らしいが、杉山さんのスピードとスタミナもすごい。
そして相手のストロングポイントを完全に消し去る執拗なマンツーマンの守備。
日本が世界で勝つための秘訣をそこに見た感じです。
南アフリカW杯の岡田ジャパンも同じような戦術だったと思いますし、古くは東洋の魔女もそうだったかもしれない。

長沼監督は後に協会会長もつとめ、Jリーグ創設とW杯招致を成功させたレジェンド。袋町出身。
DF小城得達さんは、現広島県サッカー協会会長。
MF森孝慈さんは、Jリーグ創設に尽力した森健兒さんの弟で、似島学園創設者の息子さん。
FW松本育夫さんは、東洋工業の選手、監督の後、サンフレッチェ創設にも奮闘。
サブの桑原楽之さんは白島出身。

メキシコ五輪は、広島サッカー界黄金時代の一頁ともいえる大会だったようです。