ヤングなでしこ

U20女子W杯が終わりました。
日本女子通称ヤングなでしこは、グループリーグも含めて3勝1分1敗で3位という成績となりました。
このチームは、五輪やW杯と違って、将来を見据えた育成ということが主なポリシーだったようです。
力の差があるドイツ相手でも、相手に合わせるのではなく、あくまで自分たちのサッカーを貫いてガチンコで勝負し、力負けをしました。
五輪やW杯では、絶対に守備的に試合に入って相手の強いところを抑えて、ラッキーな得点を狙う戦術となったでしょう。
しかし、このチームははっきりと力の差がわかるくらいストレートに撃ちあうことで、自分たちの弱い所、強くしなければならない所、今のまま伸ばして行きたいところがはっきりしたと思います。
結果は銅メダルでしたが、選手にとっては完全燃焼で、勉強もできた最高の大会となったことでしょう。

U-20のカテゴリの大会を地上派で生放送することも異例ですが、女子となるとさらに異例です。
フジテレビは以前、JFAと何かあったらしくて、男子代表の放送は朝日に持っていかれてる状況。そこで女子W杯を放映したら金メダルをとって、なでしこリーグもBSでという形で、女子サッカーにやけに力を入れています。
スタジアムの入場者もこれまでに無いくらい多いうえに、ホスト国としてサポーターはとても素晴らしい評価も受けています。
決勝の放送をしなかったことを除けば、言うことなしの大成功の大会だったのではないでしょうか。

ここまで注目を集めたのも、田中陽子や猶本光といった清々しい選手の存在も大きかったと思います。
十代後半らしく、ひたむきで、目が輝いていて、いつも笑って飛び跳ねてそうな。
そういう選手をのびのび育てた吉田監督の手腕も素晴らしかった。

シニアなでしこは監督が代わります。
今回の大会で吉田監督の隣に座っていた本田コーチが監督となります。
宮間を湯郷でのびのび育てた監督です。
女子サッカーが女性のための女性のスポーツに一歩近づくようで、大いに期待できると思います。

安全な食品

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安部司さんの「安全な食品」の見分け方 を読んでみました。
安倍さんは、もともと、食品添加物を操るやり手営業マンでしたが、家族が自分が関わったミートボールを嬉しそうに食べてるのを見て、改心し、その危険性を訴えることにしたそうです。
もともと業界の人だったので、知識や技術に詳しく、同時に解りやすく解説しているので非常にわかりやすい内容でした。

・食品を買うときは原材料欄をチェックする。家庭にない原材料は要注意。
・激安の商品と高い商品を比較すると、安さの原因を理解しやすくなる。→安いものには訳がある。
・無理につくられた食品は、長期保存やお手軽調理を目的とするものが多い。→無理な長期保存やお手軽でない食生活を送ればいい。

この本は食品添加物だけをテーマとしていますが、近年は遺伝子組み換え作物も身近に迫ってきているようです。
遺伝子組み換え食品は下記のレポートに完結にまとめてあります。

遺伝子組換え作物をめぐる状況

遺伝子組み換えの主な農作物は、とうもろこしや大豆(二品目で8割)です。

大豆は全栽培量の77%が遺伝子組み換え、とうもろこしは26%。遺伝子組み換えでない大豆の調達はかなり苦労してるような状況のようです。

・醤油は、信頼出来る地元企業のものを選びたい。(醤油のように農作物の原型が残らないものは表示義務はない)
・納豆は高くても国産大豆を使用してるものを選びたい。
・とうもろこし(コーン)を使ってるものは無理に食べない。
・毎日使う小麦粉(強力粉)は国産。

高度成長期以降、コストや利便性を優先する社会が、食品生産や流通を大きく変えてきました。
安全安心な食生活を送るためには、不便で手間がかかる昔の食生活に極力近づけることが基本的な姿勢だと思います。

人間と数千年、数万年のお付き合いのある有害物質は、それを排除する機能を人間が獲得していますが、数年、数十年、数百年レベルでは、まだ排除機能ができていないようです。
煙草や砂糖(ショ糖)への耐性ができるのもあと数千年かかるそうです。

Think Simple

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去年から続いているapple/jobs本を色々読んでみましたが、一番興味深い内容の本でした。
著者のケン・シーガルは、appleやNextでジョブズと共に仕事をした歴史の長い広告代理店のクリエイティブ・ディレクターで、ジョブズからも深い信頼を勝ち得ていた人物です。
社内の人材と違って、ジョブズと上下の関係ではなく、組織の外から共に仕事をするという関係でのエピソードが多く、ジョブズの発想や仕事の仕方を学ぶことができます。
特にApple再生の尖兵となったThink differentキャンペーンや、iMacのネーミングのエピソードは興味深いのですが、やはりジョブズのSimpleへの捉え方、仕事の進め方については面白かった。

実際、様々な企業からAppleのようなSimpleな広告作品を作って欲しいという依頼は多いそうです。
しかし、そのプロセスはまるでSimpleじゃない。
最終的な見た目をSimpleにしたところで、Simpleなプロダクトはできない。
ジョブズの禅への理解は若干疑わしいと思っていましたが、これを読んで、深い理解を感じました。

集団で仕事をする人、何らかのモノをつくる人、またはそれを学ぶ人にオススメの本です。

http://kensegall.com

小豆島クルージング

お盆休みに、友人のヨットで小豆島までクルージングに行って来ました。
往きは夕方6時半に出発し、夜間航海で約16時間で小豆島に到着。
小豆島ではレンタカーを借りて島を思いっきり廻ってみました。
池田港から土庄を皮切りに、時計回りに島を一周。
翌日も午前中に山の中の農村めぐり。
津々浦々という言葉の通り、大きな島にたくさんの魅力的な風景や集落がありました。
割烹料理屋が多い土庄や、醤油屋や二十四の瞳で有名な草壁は観光地として開発されていますが、島の北側は人の手の入っていないビーチや絶壁もあり、ゆっくりテントでも持って過ごしてみたい魅力を感じました。
地元オリーブ100%のオリーブオイルを探してみたのですが見つからず。小洒落たオリーブグッズの店は幾つかできていましたが、スペイン産を使ってるようで、生産量と観光的消費量のバランスが悪いのか?コストの問題なのか?
人件費の高い日本でスペインやギリシャと勝負するのはやはり無理なのか?色々考えさせられました。
山村は美しく維持されています。村歌舞伎の舞台も二棟綺麗に残っています。

その日のうちに瀬戸大橋の足元の与島に移動一泊。停泊料500円。
フィッシャーマンズワーフは廃墟化。泡盛飲み過ぎてダウン。深夜に雷豪雨。

4時発で尾道へ。
泡盛の余韻が払拭された午後に、銭湯&街歩き。
来るたびに観光の魅力が増してる街となっています。

翌日4時発で広島へ。

フランス製の素晴らしいヨットと仲間と素晴らしい時間を過ごせました。
地中海とバカンスの風習が、こうした魅力的な休暇をすごすことができる道具を生み出すということを実感。
元々盆と正月しか休まなかった日本人は真似することが難しいと思いますが、心意気は学ぶことができます。
地中海に負けないクルージングポイントである瀬戸内海は、数々の魅力はあれど、それを活かす環境整備が乏しいと思います。
港では多くのヨットと出会いましたが、女性が載ってる船は2艇のみ。お金持ちの愛人風とアグレッシブな西洋人女性だけ。
海からアクセスできて、女性が楽しめるクオリティのレストランや温泉ができてくると、家族や普通のカップルの利用も増えてくると思うのですが。

道はアスファルト道路のみにあらず。
原点である海の道から大地を眺めることで、文化の質は確実にアップすると思います。