東南アジアの強さ

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日本代表は、シンガポールにしてやられました。
アジアの格下にやられることはこれまでもありましたが、中東のチームの印象が強い。
油断すると喉元に刃を突き立てられるような怖さ。
飲み物に下剤が入ることも有り。

今日のシンガポールは、勝ち点1を取りに来る怖さ。日本から勝ち点2を奪う怖さです。
失点の可能性は殆どなかったのですが、完全に協調した守備と、キーパーの技術の高さ。そして強運。
この3つを克服できなかった日本の協調性のない攻撃や、枠に飛ばせないシュート技術、そして不運。

遠藤の抜けた穴が埋まってないのではないか。
ピッチ上の監督のいない集団にみえました。

アジアを勝つためのチームと、W杯で勝つためのチームの2つのチーム(又は戦術)が必要になると思います。
そのあたりを監督がどう判断するかが、次の予選の見どころのように思います。

今日はイズワンとシンガポールの選手たちを祝福したい。

村上海賊の娘

和田竜の新作「村上海賊の娘」の上を読んでみました。
ブスの女性が主人公!だったので、どうなることやらと心配しつつ、読み進めていくと。。。
表紙のイラストは、まるでナウシカの後ろ姿。
ブスと言われてる主人公 景は足が長く背が高く、目が大きい上に鼻も高い。つまり西洋人顔だったらしい。
西洋人慣れしてる堺に行くとモテると言われて、景は一向宗の門徒と共に大坂に向かうことから物語は展開していきます。
前作「のぼうの城」で展開された籠城と攻城の様々なドラマを描く手腕は快調。

村上海賊の娘 上巻

性悪説に基づく公平性

サッカーのW杯の面白いところは、世界の様々な地域の国とガチンコで対戦すること。
五輪も同じようなものですが、優勝を狙う強豪国が偏ってるものがほとんどです。
ブラジルW杯で優勝はドイツでしたが、準優勝はデフォルトしたアルゼンチン。
ベスト16には、チリやコロンビア、ウルグアイ、メキシコ、コスタリカ、ギリシャ、ナイジェリア、アルジェリアなどが勝ち進みました。
ルールは同じでも、大陸や民族が違えばスタイルが違いますし、常識も違う。
もちろん小さな不正から大きな不正まであると思いますが、対戦をホーム&アウェーにするとか、中立地で行うとか一定のルールを定めています。
性悪説を前提に、その機会を平等にしようという話。
それはそれで、うまくやってきてると思います。

日本代表やACLで日本のクラブチームが中国や韓国、中東と重要な試合をするとき、まずレフリーの笛を注目すると思います。
いかさまか公平か?前半は公平であっても、日本有利の最後の15分辺りで奇妙なジャッジをすることもあるので気が抜けない。
軽く触れただけでFK、ひどい時はレッドカードとか。
日本も日本のホームゲームの時に同じような事をするなら、性悪説に基づく公平性が発揮されますが、基本的には審判買収はしてきていないと思います。
その代わり、サッカーで相手を凌駕しようと努力してきた。
常に2点差でリードしていれば勝てるはずなので。
その正直者の努力が、Jリーグを盛んにしてきたし、代表を強くしてきたと思います。

不正で勝とうとする国やチームは、自由に動かせる金を独裁的な政治家やオーナーが下々に命令することが多いですね。
野球の某球団のようなものか。
Jリーグも、最初は野球のように独裁オーナーが権力を振るおうとしたけど、なんとか排除したことが今の状態につながってると思います。
川淵さんもいろいろ言われていますが、いいハンドリングをしたのではないかと思います。
一つ間違えば、今回の事件でもヒヤヒヤしないといけないこともあり得たわけなので。

FIFAの巨大不正発覚も、脱税捜査が主。
審判買収のような小さな不正は今後も続くでしょうね。
これまでどおりサッカーを大切に思って、真摯に向き合うことで能力を上げて、実力で凌駕することを今後も続けるしかないように思います。
地道にコツコツと。

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東方之星

長江でまた大きな海難事故が起こってしまいました。
先日の韓国セウォル号の事故と同じく、船体への無理な増築や、航行上のミスも重なったことが原因と報道されています。
セウォル号では、航海士の指示を操舵手が誤って判断したことが事故の引き金となっていましたが、東方之星は悪天候での無理な航行が引き金となったようです。
いずれも、経営上の理由で現場に無理を押し付けたことが重大な原因ですが、日本でかつて問題となった姉歯耐震偽装事件と構造は同じと言っていいでしょう。
ひとりでも多くの生存者が救出されることを祈っていますが、他の業種も含めて再発を防止するための努力も行ってほしいものです。

若いころ、上海から重慶まで東方之星よりもひとまわりほど小さい船で長江をさかのぼったことが有ります。
東方之星が就航する2年ほど前。
7泊8日の間、ただただ川を眺める旅でした。
下流は川幅も広く、ゆったりとした航海ができますが、重慶に近づくと川幅も狭く、川も湾曲しています。
音戸海峡のようなカーブがいくつもありました。
あんなトップヘヴィな増築船でよくもこれまで無事に航行してたなと思います。

ただ、中国人にとっては、大陸の大きさを優雅に感じることができる上に、三国志にゆかりのスポットもある。
僕達が思ってる以上に愛されてるルートです。
そんな場所でこんな事故が起こるとは・・・

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