シフトレンズ

建築の写真を撮ろうと思ったら、どうしても広い画角が必要になります。
最低28mm(35mm換算)、できれば24mmは欲しい。
広角になると平行線を斜めに撮ると歪んで写ってしまいます。
それで建築写真を撮る人は、シフトレンズを使うひとが多いのです。(アマチュアの場合)

一眼レフがデジタル化しても、それに対応するシフトレンズが無く、どうするのかなーと思っていたら、、、出ました。

http://www.nikon.co.jp/main/jpn/whatsnew/2008/0129_pce24_07.htm

24mm(従来は28mmでした)の上に、チルト機構もついているという仕様。
凄いレンズです。
値段も凄い。税込み31万円です。
今のところ、フルサイズデジタル一眼レフのD3で使われる事を想定しているようですね。
Nikonのセンサーを作っているSonyが新しいフルサイズのセンサーを発表しました。去年はエントリー向けの環境が整備された一年だったので、今年はフルサイズデジタル用のハイアマチュア向けのボディやレンズがいくつか出るかもしれないですね。

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うどん>エルネスト・ネト>うどん>若冲>観音寺>西条

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先週末、讃岐界隈に行ってきました。
先ずは丸亀の中村うどん。柔らかめの麺で美味しかったです。
次に猪熊美術館のエルネスト・ネト展。
ブラジル人の作家で、布の天幕で作られた曲面の空間に、さまざまな布とクッションによるオブジェ。
一度に入場できる人数は制限され、靴を脱いで体験する仕組みです。
基本的には寝転がるという感じですが、いじったり、かぶったり、転がしたりと言うものもいろいろあります。
天幕は上から吊られていますが、香料(クローブ、ターメリック)を入れたバッグが重り代わりになっています。
なかなか面白い作品でした。

それから、山下うどんに寄って、金比羅さんに向かいました。

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金比羅さんは、30年ぶりになります。
今回は、あちこち巡回してる若冲などの襖絵が、書院のそのままの状態で見れると言うこと。
公開するのは初めてじゃないかということです。
門前町はかなり停滞している感じです。特にアーケードの中は、美味しい和菓子屋さんを除けば、薄暗い感じ。なんとかなればいいなと思いつつ、参道を進むと、さすがに上り口のあたりは賑わっています。

若冲の襖絵のある部屋は、書院の上段がいわゆる若冲の間で、一面花だらけです。
今は金粉を振ってる絵になっていますが、当時は白い紙に描かれていたようです。なかなかイメージできないですが、身が引き締まるような空間だったと思います。
1月末までなので、是非お奨めします。

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翌日、観音寺と西条の光明寺(設計:安藤忠雄)と、民芸館(設計:浦辺鎮太郎)に寄って帰ってきました。
光明寺はプロポーションは微妙でしたが、綺麗に維持されている面白いお寺でした。
ここは浄土真宗なのですが、水をうまく活かしていて多少浄土宗っぽさを感じましたが。14時〜16時であれば、中を見せてくれるそうです。
民芸館は、倉敷紡績の工場が西条にある関係で、大原さんが援助して作った民芸館で、かつての松平家の藩庁跡地に建っています。
四国の瀬戸内海側は、永い繁栄と、高度成長期の工業化、そして産業構造の転換に苦しんでるという雰囲気はしますが、逆に古いものが手付かずに残っていますから面白いですね。

現在、田窪恭治が描き進めている椿の襖絵が完成したら、又公開すると思うので、今度はもう少し時間をとって堪能したい。

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衝動買い その2 パン焼き機

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少し前から、なぜか冷凍庫にフランス産イーストの大袋(それもフランスパン用)があったので、なんとか使わなきゃと思って休日にはピザを焼いたりしてました。しかし全然減らない。
パンを毎日焼くしか減らす方法は無いなと思ってると、暮しの手帖のホームベーカリーのテストの特集が出てきたので、その勢いで楽天で購入。
生地だけ作ったり、発酵だけしたり、天然酵母も使えるMK精機のHB-100にしました。
それから毎日、多い日は二回。今日まで12回ほど焼きました。
家族が三人いるので、それぞれの希望を実現できるパンがやっと安定してできるようになりました。
全粒粉20%はるゆたか80%でレーズン入り。イーストはsafの赤ラベル。バターはカルピス無塩発酵バター。
小学生の頃、家でパンを作るのにはまってた時期があるので、連続してパンを作るのはすごく懐かしい。

タイマーで焼き上がり時間を指定できるのですが、今は夜の気温も高いので、過発酵になりやすく、練り上がってる生地を確認したいので、起きてる時間にスタートしたい。
焼き上がるとすぐ釜から出して冷ましたい。
ということで、イーストを少なめ、発酵時間を長くとることで、寝る前スタート、起きる頃焼き上がりとしています。
そういう意味では、米の方が楽だし栄養価も高く、連作障害もないので歴史的には人気が高いというのがよくわかります。

しかしホームベーカリーは便利な機械ですね。炊飯器と餅つき機の技術があってこその製品だと思いますが。

大竹伸朗展

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今日から始まる大竹伸朗展に行ってきました。
80年代後半から気にはなっていたのですが、まとめて観るのははじめてです。

最初は、バランス感覚の巧みさに酔いしれてたのですが、次第に眼が気になり始めてきました。
僕たちは眼というセンサーから得た情報を脳で実態として認識するのですが、眼で見てるものが全てじゃないし(eg.風は見えない)、眼で見ることが実態を掴む唯一の方法じゃない。触ったり、食べたり、飲んだり、匂ったり、総合的に眼の前の状況を実態として認識してると思います。
視覚情報は、対象を客観的に捉える傾向にありますから、眼で見ることでその対象と一体化することはなかなかできない。

大竹さんの作品は、眼で見るためにつくってなくて、眼の奥にある脳の視覚情報を解析するあたりの部分を刺激するものだと思う。
平面(2次元)の作品も、立体的(3次元)に近づける操作を加えていますし、音や時系列化など時間の次元も加わっています。
彼が作品を作るということは、本来知覚できないはずの4次元や5次元空間をかすかに感じ取り、それを二次元や三次元の作品として作り出しているということではないかと思いましたが、、、実際はどうかな。

講演会があるので、背景のようなものが聞けるかもしれないです。
どちらかというと古い作品が多かったですが、一人の作家が長年生み出した作品をまとめてみると、面白いですね。