イスラム

新年早々、フランスで重大なテロ事件が起こりました。
この残酷な事件が新たな問題につながらないように切に願っています。
イスラム教徒がテロ事件を起こしたということではなく、テロ組織がイスラム教徒だったという話です。
911と同じように、西洋社会とイスラム教社会を分断する目的の一連のテロ事件の一つだと思うので、偏見をもつことなく日常生活を送りたいと思っています。
20年以上前、これまでで一番長い旅をしたとき、長くイスラム教の国々で過ごすことがありました。
中国の西安から西の新彊ウイグル自治区、パキスタン、イラン、クルド人居住地域、トルコ。
大学の同級生にはマレーシア人もいましたし、社会人になって知り合った人にアメリカ留学経験のあるインドネシア人も。
イスラム教徒という一つのイメージなどとても持てないほどの多様な印象を今でも持っています。
人種も多様ですし、食文化も性格も気質も当然違う。
当たり前ですが、仏教徒もスリランカからチベット、日本まで非常に多様です。スティーブ・ジョブズも禅に傾倒していましたから広い意味で仏教徒とすれば、相当多様です。
だから、まずは事件に直接関係ない人たちへの偏見を持たないようにしたい。

次に、イスラム教徒について。
ちらりと旅しただけですので雰囲気しかわかりませんが、ひとつ言えることは、彼らは非常に誇り高いこと。
戦後の日本人は、いい人という点では世界一だと思いますが、誇り高いかというとかなり疑問です。
誇り高く生きるよりも、経済も含めた得をする行動をするのが正解という世の中の感覚だと思います。
そういう意味では、清々しさ感じると思います。
だから、生活行動に違和感を感じることがあっても、決して誇りを傷つけてはならない。
これが僕のイスラム教徒に対する行動原理。
旅先でも、仲良かった同級生と話した時でも、ついつい日本の感覚で、ホメイニ師のことや断食や豚を食べないことをジョークで軽く茶化したことがありましたが、洒落にならない感じでした。
わざわざイスラム教のことを知る必要は無いと思いますが、彼らが大切にしていることを決して茶化さない。
それさえ守れれば、平和に暮らしていけると思います。
アメリカ政府やフランス政府は、そこができてないのではないかと思います。

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2014年を本で振り返ってみる その2

日本文化の構造と古代史については相変わらず関心の高いテーマ。

古代史族について。
日本は、天皇家を中心に、后を提供する権力者が入れ替わることで、その時代権力構造をリフレッシュしてきました。
大規模な政権構造の変化の裏には、有力な外戚が入れ替わる事も多々あったようです。
応神朝は葛城、継体朝は大伴(+物部)、欽明以降は蘇我、文武以降は藤原と言った感じです。
政変が起こると、大きな権力を得る集団がいる一方、負けた集団は僻地に移動したり、流民化したりします。
そのあたりは、記紀に書かれていなかったり、ぼかされていたりするので、実態を把握するのは非常に困難なようですが、地方の歴史的文化を見ていく上で非常に重要な視点です。
中国地方では出雲や吉備は、強大な力を持っていた時期がありますし、四国北岸も吉備や大伴の影響下にあった時期もあります。

秦氏は半島から製鉄や機織りなどの技術と共に移住してきた集団で、山城盆地西部を拠点としていました。他にも、既存の製鉄地にも移住したようです。
「秦氏の研究」は、その存在に迫る良書です。
物部氏は没落後、関東方面に移住したという説あり。謎多き一族。

網野さん。中世はなかなかイメージ湧きません。何かが大きく変わったのですが、その原因が今ひとつ。 もっとイメージが湧かないのは近代の身の回りの地域かもしれない。 特にカラー写真がまだない時代、それほど時間が経ってないはずだが遠く感じる。 土地の存在と意味を知る。

宗教という意識なく、仏教や神道が日常の中に浸透しています。少しそのあたりを知ってみる。

2014年を本で振り返ってみる

今年は本を130冊ほど読んでいるようです。
ジャンルも作家もバラバラ。
多少整理しながら振り返ってみたいと思います。

地方で小さくコンパクトに暮らすことが今後必要になってくるのではないか?との思いは昔から強く、家や生活に関する物は自ら作り、可能な限り自給自足に近い生活をすることは憧れてはいましたが、まだまだそこまでのスキルが身につかないので、相変わらず本を読んで誤魔化してたなというのが現在の感想。
しかし、世界が破滅的な金融緩和を行い、日本もそこに参加。過剰な生産物が国境を超えて日本に流入するのも間近。
大規模自然災害や、これまでに人類が経験したことのないタイプの不況、それを誤魔化すための戦乱への危機を感じる人も多いと思うが、できるだけシンプルに暮らすスキルを身につける以外に出来る準備はないのではないだろうかと改めて思います。

社会的現実を把握するには、増田さんの「地方消滅」から入ると未来の日本の姿がイメージできると思います。
若い女性の増減率が、その地域の人口の増減を測る指標であることはよく理解出来ました。急には増えないので、今後は争奪戦が始まるかもしれません。
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地方再生の処方箋。地方が自主的、自立的、自律的であるような仕組みが必要になってくると思います。
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具体的なスキル。
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その他。
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ロバート・ウェストール

宮﨑駿が表紙を描いてるので読んでみたら、不思議な魅力にとりつかれたようで、半年に一冊ほどのペースで読んでいます。
ジャンルは児童文学のようですが、大人の目線で見た児童文学ではなく、大人や社会や自然界に巻き込まれた子どもたちを描いてるものが多い。
吹雪で死にそうになった話。戦時中の生活。友人を亡くした暴走族の話。
喜怒哀楽の幅が広いので、読んでいながら複雑な気分になりますが、ウェストールの心の深さがその読後感を気持ち良いものにしてくれます。

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