太宰府にできた九州国立博物館が一周年記念の企画展として「海の神々展」をやっていたのでのぞいてみました。
非常に大きなスケールの建物が、谷間に鎮座しているという感じですが、表に回ってびっくり。建物に顔がついていました。
生命のスケール感覚をオーバーしたハードな空間と、キッチュな亀の顔が複雑な気分。
そのまま博物館にはいると、場末の観光地というか、物産展の雰囲気でした。
ハードなものをなんとかソフトにしようというのか、それはそれで異空間という感じ。太宰府政庁→太宰府天満宮→博物館というルートを大型バスで乗り付けるのだったら、気分は盛り上がったかもしれない。
企画展は非常に興味深いものでした。
住吉、宗像など北九州ゆかりの神社や、その流れの厳島神社、同じく百済系の大山祇神社などから、貴重な国宝クラスのものからレプリカまで、あまり脈絡無く展示されていましたが、なかなか一堂に会することのないものばかりなので、面白かったですね。
海洋神として祀られている人のルーツの多くは百済地方のようでしたが、八幡神は新羅系ではないかと思うのですが、そのあたりは興味あるところです。