日本民家園

鎌倉に行った翌日、川崎の日本民家園に行きました。
ほんとはお隣の岡本太郎美術館がお目当てだったのだけど、案内してくれた友人が是非お奨めとのことだったので。
こうした建築を移築した施設はいろいろありますが、明治村やリトルワールドのように観光地化しているものも多いし、ロケーションに違和感があるものが多いので、全然期待していませんでした。
しかし、広大な緑地の中に、上手に埋め込んでいるし、集めた民家も非常に多い上に、管理しているスタッフ(じいちゃんばあちゃん)のモチベーションも高く、非常に面白かった。
特に、日本の建築や空間と民族の伝来に関心があるので、民家という形で様々な地方の空間を見ることができたのは面白かった。

川崎市立日本民家園

民家園

エドゥアルド・チリーダ展

鎌倉館

先週末に、神奈川県立美術館の鎌倉館にチリーダ展を見に行ってきました。
チリーダ没後はじめての回顧展です。
ドローイングや版画もいいですが、やはり鉄の彫刻がよかったですね。
いくつもの腕のように出ている鉄のアームを、曲げた感じが良かった。ブロンズは鋳型にはめてつくるので、どうしても写し取った印象がぬぐえないが、鉄を実際に引っ張って曲げた形態は適度な緊張感と存在感を持っていました。
はじめて知ったのですが、大学では建築を専攻していたとのこと。レアルソシエダ(リーガエスパニョーラ)でキーパーをやっていたとか。
てっきりバルセロナあたりのカタロニア人かと思ったら、バスク人とのこと。カフカス族ですから騎馬民族です。
非常にわかる感じでした。
ユーモラスで躍動感があり、重厚だけど重さを感じさせない。
スペインバスク地方にチリダ美術館もあるし、環境彫刻もある。是非もっとたくさん見たいと思う作家でした。

チリーダ

日本が炎天下で二試合もやるハメになった理由

ジーコは記者会見で、テレビ局の都合で2試合連続で炎天下の時間帯に行うことになったことを嘆いていた。
32チームの参加国で、2試合も炎天下に組まれているのは日本を入れて3チームだけのようです。(セルビアモンテネグロ、トーゴ)
日程表を見ると、ゲーム番号と、実際の開催順がずれているところが2ヶ所ある。
2006年06月12日(月)
12) 15時 F組: オーストラリア(F3) 3 – 1 日本(F4)
10) 18時 E組: 米国(E3) 0 – 3 チェコ共和国(E4)
09) 21時 E組: イタリア(E1) 2 – 0 ガーナ(E2)
2006年06月13日(火)
14) 15時 G組: 韓国(G3) 2 – 1 トーゴ(G4)
13) 18時 G組: フランス(G1) 0 – 0 スイス(G2)
11) 21時 F組: ブラジル(F1) 1 – 0 クロアチア(F2)

本来なら、6月12日は、9,10,11 13日は12,13,14だったのだろうが、微妙に崩れている。
日本は13日の炎天下が、12日の炎天下に変わっただけなので、大きな差はなかった。
14の韓国が無理矢理13日の炎天下(つまり日本や韓国ではPM10)に押し込まれて、12の日本が前の日に、11が14の位置に、9が11の位置に。ということが予想できる。トーゴは韓国戦を移したあおりを受けて2試合炎天下になるハメに。

問題は2006年06月18日(日)
28) 15時 F組: 日本(F4) – クロアチア(F2)
27) 18時 F組: ブラジル(F1) – オーストラリア(F3)
29) 21時 G組: フランス(G1) – 韓国(G3)

普通に並べれば、、、 
27 ブラジル×オーストラリア
28 日本×クロアチア(日本AM1:00)
29 フランス×韓国
だったのだろうが、独占放送をした朝日テレビが、ブラジル×オーストラリアとチェンジして貰ったのだろう。

番組のスポンサーでもあるナイキは敵チーム(ブラジル、オーストラリア、クロアチア)のスポンサーでもあるわけで、どっちの味方をしたのか疑問のテレビ放映事件だった。
しかし無料でテレビを見れたわけだから、テレビ朝日とスポンサー(ナイキ、セゾンカード、キリンなどなど)には感謝すべき立場なのだろう。

負けた試合蒸し返しているわけではないが、日本のサッカー界のゆがみの一端が現れた事件だと思う。
Jリーグは低潮なのに、代表だけは盛り上がり、スポンサーが意味のない時期に親善試合をしたりする。
日本人選手の海外移籍も、テレビの放映権とセット販売だし。

選手がベストなプレーを行う環境を作ることが廻りの人間にできることだと思うのだが、、、

変わらない 変われない

昨日のクロアチア戦。
勝って欲しかったけど、負けなくてホッとしたという試合だった。
負けてたらブラジル戦は消化試合だけど、引き分けたおかげで、ブラジルに2点差で勝つという奇跡を祈るチャンスを与えられたということ。
試合が終わるまで、何が起こるかわからないというのが勝負事の面白さだけど、サッカーは特にその要素が強い。
衰弱も激しいし、調整期間も短いので、次やれることと言えば、個人が持てる力を出し切れるかどうかと言うこと。
宮本が出れないので、これまで変わらなかったことを変えるチャンスだけど、果たして変えてくるのか?
4バックで戦うことが最善だったはずなのに、宮本が苦手だからと言う理由でそれを拒んできた。
宮本のかわりに坪井を入れて4バックにするだろうけど、左の守備の穴を中田コで埋めれば完全なのだが、そこは変わらないだろう。

しかし、アジア予選でやったことをW杯でも同じようにやるっていうことは、メンバーが替わらないので当然と言えば当然だけど、いきなり奇跡が連発して起きるというほど世の中甘くないという事か。
次も奇跡は起きないだろう。
全力を出し切ることで、ブラジルに2点差で勝つ。
今ひとつ調子が上がらないブラジルがメンバーを落としてくるし、日本のテレビ局のマネーの力がブラジルには及ばなくて夜間の試合になることもプラスに働く。
ブラジルに失点させるということは非常にハードル高いけど、体調不良の俊輔に替わって遠藤にFKを蹴らせるというのもあっていいし、早い時間帯からの大黒の裏への飛び出しや、巻の高さやゴールへの執念にかけてもいいのではないか?
メンバーに選ばれて当然と言っているFWが軒並みゴール前のチャンスでパスをして勝機を潰しているし。

22日は、チェコ×イタリア、日本×ブラジル、クロアチア×オーストラリアという崖っぷち3試合があるので、白熱した日になりそうです。